2010年食の10大ニュース[11]

「2010年食の10大ニュース」は予想以上に各界の皆様からご協力をいただきました。食について、正しい情報、真に有益な情報を発信したいという皆様の情熱の強さに改めて敬意を表し、ご協力に感謝申し上げます。

 そして、FoodWatchJapanをご覧くださっている皆様の情熱も感じております。仕事納めが終わった後も閲覧数は高く、スタッフ一同冥利に尽きることと存じ、読者の皆様に感謝申し上げます。

「2010年食の10大ニュース」は当初まとめて一つの記事としてご紹介しようと計画していましたが、ご執筆いただいた皆様の記事の一つひとつがユニークかつ重要な情報を豊富に含んでいますので、編集部で手を加えることはなるべく控え、できるだけそのままの形でご紹介させていただいております。

 本日は一挙7名の方々の記事をお届けします。

「2010年食の10大ニュース」、続いては外食産業分野の識者4名の登場です。(FoodWatchJapan 齋藤訓之)

  1. 値下げや割引による低価格化が外食業界を覆う
  2. クーポン共同購入サービスに多数の企業が参入
  3. ゼンショーが日本マクドナルドを抜いて、日本最大の外食企業に
  4. ツイッターなど新しいWEBサービスが外食の新しい販促策として定着
  5. 厚生労働省が職場の受動喫煙防止対策に本腰。飲食店の対応に焦点が
  6. マッコリがブレイク
  7. B1グランプリが5回目にして、40万人以上を集客
  8. 低価格均一居酒屋が出店拡大
  9. APカンパニーが「日本橋紀ノ重」で、当日朝に揚がった魚介類をその日に店で提供するD+0(ディー・ゼロ)便を確立
  10. ダイヤモンドダイニングが100店100業態を達成

 外食分野においては、消費者の節約志向を背景に「価格」がキーワードとなった一年だった。

 クーポン共同購入サービスなどの新しい販促手段は、集客がままならない飲食店経営者の「あせり」に乗って急成長したといえる。

 年末年始を迎えて閉店する飲食店が増えているという話もある。価格をテコにした販促はすぐに飽きられるだけでなく、外食業界全体を疲弊させることになる。

 2011年はオンリーワンの新しい「価値」を提供する試みや企業が注目されるだろう。「日本橋紀ノ重」は、その先駆けでもある。


2012年の10大ニュース
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About 遠山敏之 2 Articles
日経BPコンサルティング企画出版本部プロデューサー とおやま・としゆき 1964年生まれ、新潟県出身。早稲田大学法学部卒業後、日経BP社入社。「日経ビジネス」編集部を経て、1988年の「日経レストラン」創刊に参加。「旅名人」編集部、「日経レストラン」副編集長、「日経ベンチャー」副編集長を経て、2008年12月まで「日経レストラン」編集長。現在日経BPコンサルティングで多彩なメディアを企画する一方、生涯「外食応援団」としてキーパーソンの発掘・交流を続けている。著書に「旅名人ブックス4 ボルドー」「旅名人ブックス13 ブルゴーニュ」(ともに日経BP社)がある。