健康食品テレビ通販の現場からお伝えします

健康食品の通販番組作りはハイクオリティになってきたぞ!(1)

筆者は健康食品の通販番組を11~12年やってきていますが、最初の頃は、まぁこんなに健康食品の業界が発達するとも思っておらず、こんなに通販番組がいっぱいになるとも思っていませんでした。そうした中、番組作りのクオリティも上がってきています。と言うより、そもそもの民放テレビ番組の原点にかえるような動きすら、出ているんです。 「番組制作費が削減されてるのって、CM入らないからですよ」 「通販番組がハイクオ […]
明治23年に開業した初代の帝国ホテル(画・藤原カムイ)
洋酒文化の歴史的考察

X 帝国ホテルのマウント・フジ(3)

さて、帝国ホテル版マウント・フジの発祥についてしばしば語られてきた、1924年の世界一周旅行団について考えてみよう。 誰にでもできる種類のものではない旅行 洋の東西を問わず、戦前の庶民にとって海外旅行が高根の花であったことは、拙稿でも「VI 女性バーテンダーのさきがけ(1)欧米編」をはじめ折に触れて伝えてきた。海外旅行が今でいう宇宙旅行なら、世界一周は冥王星への旅に近いと言っても過言ではないほど、 […]
健康食品テレビ通販の現場からお伝えします

視聴者に伝わるのはやっぱり「見えるもの!」(2)

テレビの宿命として「画(え)にならないと伝えられない」ということを前回書きました。では、画になったがゆえに大ヒットにつながった、という健康食品はあるのか? と言うと、個人的にはアレとアレだと思いますねぇ~それは何か! 「やっぱ“青汁”ですよ、ビジュアルの優等生は」 「画が伝達手段のキモ、というテレビと相性がよかった健康食品と言えば、なんてったって青汁でしょう! 実際に画面に青い汁が映し出されるとい […]
明治23年に開業した初代の帝国ホテル(画・藤原カムイ)
洋酒文化の歴史的考察

X 帝国ホテルのマウント・フジ(2)

初代帝国ホテル竣工までの事情に関しては「帝国ホテル百年の歩み」に詳しいが、現在残されている設計図と当時の報道には不思議な齟齬がある。 図面に書かれなかったバー  ドイツ人技師の軟弱地盤に対する対応不備のため、ピンチヒッターに立った渡辺譲が1カ月の突貫作業で書き上げた当時の設計図には「皿洗場」から「給仕人詰所」まで記されているのに「酒場」の記載がない。ところが、11月7日にオープンしたばかりの帝国ホ […]
健康食品テレビ通販の現場からお伝えします

視聴者に伝わるのはやっぱり「見えるもの!」(1)

健康食品をテレビで通販する番組の構成にかかわっているわけですが、通販も含めたテレビスタッフがもんのすごく困るものがあるんです。……それが“画(え)に映らないもの”! 健康をテーマに扱うと、映らないものはいっぱいあるんですよ~。 「画にならないとテレビにならないんです」  どんな番組でも、撮影後の粗編集をチェックする会議などでは「○○な画、ないの?」という言葉がよく飛び交います。言わずもがなですが、 […]
明治23年に開業した初代の帝国ホテル(画・藤原カムイ)
洋酒文化の歴史的考察

X 帝国ホテルのマウント・フジ(1)

マウント・フジを、日本を代表するカクテルの一つとして御存知の方も多いだろう。昨年拙稿で取り上げたラムベースのJBA版マウント・フジ(IV 赤くなかった“赤富士”)の方がカクテルブックでは一般的だが、ジンと卵白を使用する帝国ホテル版があることも、かなり広く知られている。 マウント・フジの完璧な誕生物語  日本を象徴する霊峰「マウント・フジ」(富士山)と、戦前から長きに渡って海外から日本への表玄関とな […]
健康食品テレビ通販の現場からお伝えします

すごいかすごくないかよくわからないけどパワーある言葉「コラーゲン」(2)

前回、多くの視聴者が「美」を想起しやすいパワーある成分「コラーゲン」が、よくわかりませんと書きました。そんなわからんままなのだけど人気があるコラーゲンについて今回も少しお話しましょう。 「『コラーゲンは大事』は言えるけど、飲んで効くのかは???」  コラーゲンのことについて専門家に聞いてきた中で、バラバラなのは摂取のしかたや摂取しての効能についての意見でしたが、もともと体内にあるコラーゲンの働きに […]
洋酒文化の歴史的考察
洋酒文化の歴史的考察

IX ジントニックの現在・過去・未来(9)

戦後になっても日本ではほとんど知られることのなかったジントニックを、若者が口にするスタイリッシュなカクテルに持ち上げた二人の作家とは、片岡義男と山田詠美である。 1980年代の若者文化に含まれたジントニック  さまざまなカクテルを若い男女の会話の小道具にした片岡義男の「湾岸道路」(1982年)、山田詠美の「放課後の音符」(1989年)に、ジントニックはオシャレなカクテルとして描かれた。片岡の場合、 […]
健康食品テレビ通販の現場からお伝えします

すごいかすごくないかよくわからないけどパワーある言葉「コラーゲン」(1)

万人を相手にするテレビは「老いも若きも誰もがわかる言葉」を押し出していくことがセオリーだ、ということにちょっと前に触れましたが(第57回)、ほとんどの人が「美容によい」と想起する成分があります。それが今回のテーマ、“コラーゲン”です。 「配合しなくてもよくたって、コラーゲン入りが売れるんです」 “コラーゲン=肌によいもの”というイメージを、多くの人が抱いているのではないでしょうか。これは健康食品が […]
洋酒文化の歴史的考察
洋酒文化の歴史的考察

IX ジントニックの現在・過去・未来(8)

トニックウォーターと言うと、洒落たバーに入ってきたビジネスマンがジンと合わせて一杯目に頼む、スタイリッシュな飲み物というイメージがある。その延長から、日本に入ってきた時期も戦後になってから……と思う人も多いだろう。筆者も、ジンはともかく、トニックに関しては最近になるまでそんなイメージを持っていた。 幕末に上陸したトニックウォーター  しかし、さまざまな資料に当たってみると、トニックウォーターをはじ […]
健康食品テレビ通販の現場からお伝えします

「フコイダン」で健康情報番組は新時代に突入

2013年になった今現在、「グルコサミン」「コエンザイムQ10」「オリゴ糖」「DHA」「EPA」などなどのワードを聞いても、違和感覚える方は少ないと思います。  でも……みなさん、ちょっと自分の10年前を思い出してください。今年30歳になる方は「ああ若かったなぁ」、40歳に到達するよという方も「ああ若かったなあ」、50歳になるーという方も、はたまた今年20歳になる方も、「ああ若かったなぁ」とお思い […]
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洋酒文化の歴史的考察

IX ジントニックの現在・過去・未来(7)

戦前のバーはさまざまなジンを揃えていた  戦前、とくに昭和10(1935~)年代に入ってからの日本には現在でも驚くほどのバー文化がカフェーやホテルを舞台に花開いており、現代のバーも顔負けのラインナップが亀屋鶴五郎商店(※1)や明治屋(※2)には並んでいたことに拙稿では触れてきたが、ジンのラインナップからもその華やかぶりがわかる。  ゴードン(ギロン商会)、ギルビー(イースタン・トレーディング)、ビ […]
健康食品テレビ通販の現場からお伝えします

「週刊ダイヤモンド」2012年11月24日号を読んでわかった時代の流れ

約2カ月、ずいーぶん間をあけてしまい大変申し訳ございませんでした! えーと理由は……国政選挙があったりゴニョゴニョゴニョ……(ウソです)。何かと時間に追われて連載執筆が滞っていたこと、おわび申し上げます! 先頃リニューアルしました、こちらFoodWatchJapanのサイトにて、掲載曜日も金曜日から木曜日に変わって、気持ちも新たに、また健康食品通販の現場にかかわる構成作家である私が体験したウラ話、 […]
出島時代のオランダのジンボトル
洋酒文化の歴史的考察

IX ジントニックの現在・過去・未来(6)

家宝にさえなった“量産品”  コンプラ瓶が江戸時代に日本酒と醤油の輸出に限って使われていた“日本からの輸出限定瓶”だったのに対し、ケルデル瓶は外から日本に持ち込まれる瓶である。また、用途はジュネバに限らず、ロンドン・ドライジンやバーボン、ウイスキー等の輸送にも使われていた。  当時としては近代的な大量生産システムで作られたケルデル瓶だったが、日本では“量産品”としてはとらえられていなかった。そもそ […]
イベントを楽しむムードは他のスピリッツの試飲会等とは明らかに違う(写真提供:日本テキーラ協会)
小売・外食

「テキーラフェスタ2012」主催者予測を上回る盛況

日本テキーラ協会(東京都港区、林生馬会長)は、12月16日、「テキーラフェスタ2012」を東京豊洲の「カフェハウス」で開催した。2008年7月に発足した同協会の初めての全国的なイベントで、協会の予測を上回るおよそ400人が来場した。  テキーラを使ったカクテル・コンペティションも行い、北は札幌から南は福岡まで全国から集まったバーテンダーによる6チームが競作。江刺幸治さんをリーダーとするチームDの作 […]