洋酒文化の歴史的考察
洋酒文化の歴史的考察

V 蜂印と赤玉~ボタニカルを巡って(2)

ノイリープラットのドライ・ベルモットに使われているボタニカルの一つ、セントーリーとは果たしてどのような香りであったか。ところで、リキュールに使われるボタニカルを調べているときに気付いたことがある。戦前に覇を競った「蜂印香竄葡萄酒」と「赤玉ポートワイン」についてだ。
再考・ワイン物流改善

ワインの腐敗臭・カビ臭の原因はワインでないことがある

テイスティングで異臭を感じた場合、それはワインに異臭があるためと考えるのが普通だ。ところが、実際にはワインではない意外なものから異臭が出ていることがある。決して珍しいことではないから、テイスティングの際は環境と道具を適切に準備する必要がある。
セントーリー
洋酒文化の歴史的考察

V 蜂印と赤玉~ボタニカルを巡って(1)

ベルモットについて調べていくと、実はその処方は各社さまざまであることがわかる。各社のベルモットに利用されるボタニカル(香草・果皮等)を詳細に見ていくと、その多様さと不明瞭さに困惑する。そんな中、ノイリープラットのドライ・ベルモットに使われているボタニカルの一部が書かれているのを見付けた。
再考・ワイン物流改善

蛍光灯などの光源によって赤ワインは黒ずんで見える

ワイン物流改善の第一歩は、ワインの変質の有無を発見することである。そのためには、先入観や既成概念を排除し、五感と判断力をニュートラルにしておくことが重要だ。先入観の例が「濃い色=フルボディ・タイプ」といった思い込みであるし、そもそも色の濃さを正確に判断できる環境を作れていない場合もある。
マルチニ伊太利ベルモット
洋酒文化の歴史的考察

IV 赤くなかった“赤富士”(7)

ラベルに日本文のあるベルモットのボトル。このようなものがどうして作られたのか――「大日本基準コクテール」にあったマウント・フジに関する記述を読んだ今は、それがわかる。資料を当たった結果も、その銘記すべき出来事の信憑性を裏付けるものだった。
再考・ワイン物流改善

赤が濃いワインへの憧れからは卒業を

ガルナッチャ・ペルーダもガルナッチャ・ティントレラも、スペインではフランス起源のものと考えられている。さらに、アリカント系は赤ワインの原料ブドウとして旧大陸に広く行き渡っている。作出者アンリ・ブーシェは、この様子を天国からどう見ているだろうか。
ラベルに日本文のある奇妙なベルモットのボトル
洋酒文化の歴史的考察

IV 赤くなかった“赤富士”(6)

今回、FoodWatchJapanの原稿を書くことがきっかけで「大日本基準コクテール」ブックの実物を目にすることができたが、もう一つ、ここから改めて調べ直したマウント・フジカクテルについて、知られざるエピソードがあった可能性が出てきたことを「赤富士」リサーチの後日談として残しておきたい。
「ホワイト・バーチ」ほか
小売・外食

バーテンダー諸兄に贈るFOODEX JAPAN 2012洋酒レポート10(5)

去る3月6日~9日、幕張メッセにおいてFOODEX JAPAN 2012が開催された。参加国数72か国、約2400社の飲料・食品メーカーが一堂に集まる世界でも有数の見本市であり、今回も73000人を超す来場者で賑わった。その中でバーテンダー目線に立って見付けてきた洋酒10品を紹介していく。最終回はウクライナ産ウォッカ2品、そしておまけが一つ。
健康食品テレビ通販の現場からお伝えします

サントリーの秘密(2)伝える相手が違うんです

前回に続き「健康食品のテレビ通販の地位・役割を拡大した立役者」と私が個人的に思うサントリーについてです。前回、サントリーは“いい成分がたくさん摂れる”という数字にこだわりすぎず、“飲んでいる人はこんなにイキイキしている”という日常生活の姿を描き出すところに、強いこだわりが見えるということを書きました。
The Belgian Owl
小売・外食

バーテンダー諸兄に贈るFOODEX JAPAN 2012洋酒レポート10(4)

去る3月6日~9日、幕張メッセにおいてFOODEX JAPAN 2012が開催された。参加国数72か国、約2400社の飲料・食品メーカーが一堂に集まる世界でも有数の見本市であり、今回も73000人を超す来場者で賑わった。その中でバーテンダー目線に立って見付けてきた洋酒10品を紹介していく。4回目は「ベルギーの竹鶴」の作品とドイツのフルーツブランデーだ。