外食産業市場動向調査

8月の外食市場は客単価やや低下し売上高は前年クリア

日本フードサービス協会(JF)は2012年8月外食産業市場動向調査を発表した。これによると、8月の外食市場は客単価がやや低下する一方、客数、売上高は前年をクリアした。オリンピックによる“外食控え”や西日本の豪雨などのマイナス要因もあったが、全体では好天・猛暑による涼を求める需要で伸びた。
「三月のライオン」(1992)。アイスキャンディーをかじるアイス(由良宜子)(絵・筆者)
スクリーンの餐

映画の中の氷菓「三月のライオン」ほか

いよいよ夏本番。アイスクリームや氷菓のおいしい季節である。映画の中でも「ローマの休日」(1953)のスペイン広場でオードリー・ヘップバーン扮するアン王女が食べるジェラートをはじめとして、さまざまなシーンで氷菓が印象的な使われ方をしているが、今回は異色作と言える2本を紹介する。 ※以下「R18+」の作品を取り上げます。18歳未満の方の閲覧を禁止します。
食卓書机

水無月が教える氷のありがたみ

 クールビズの繰り上げでピンと来ないかもしれませんが、今週金曜日6月1日は更衣(ころもがえ)です。梅雨入りを考えると憂鬱な時期でもありますが、しかし新しい装いは夏が近づく楽しみを感じさせてくれるものです。
洋酒文化の歴史的考察

I モダン・ガールは何を飲んでいたのか(8)

日本に洋酒文化が定着していったプロセスを追う本シリーズ。その手がかりとして最初にスポットを当てたのが、大正期から現れたモダン・ガールたちだ。この時期の日本にカクテルというものが登場したと前回述べたが、今回はより多くのモダン・ガールたちに親しまれていたリキュールを紹介する。
製造・物流

2010年食の10大ニュース[8]

「2010年食の10大ニュース」は予想以上に各界の皆様からご協力をいただきました。食について、正しい情報、真に有益な情報を発信したいという皆様の情熱の強さに改めて敬意を表し、ご協力に感謝申し上げます。  そして、FoodWatchJapanをご覧くださっている皆様の情熱も感じております。仕事納めが終わった後も閲覧数は高く、スタッフ一同冥利に尽きることと存じ、読者の皆様に感謝申し上げます。 「201 […]
食の損得感情

冷凍に対するイメージは経験によって変わる

少し前のことだが、札幌のすし店でのこと。スミイカの握りが出て、「うまいですね」とほめた。肉厚で透明感があってつやつやしている。鮮度が良さそうに見え、歯ごたえもありながら、軟らかく噛み切れる。「不思議ですね」と振ると、職人さん、一瞬黙って「これを言ったら、あなたなんて言います?」という表情でこちらをうかがう。
冷たく、きれいで、そしてやっかいなもの、氷(記事とは直接関係ありません)
食の損得感情

氷点下でも凍らない「氷感」技術で“旬”は失われる?

前回は食品の品質保持にまつわる話を紹介し、ただし受注生産を基本に考えるべきとしめくくった。とはいえ、受注生産がままならないのが農水産物だ。これらは天候や季節の影響をもろに受け、野菜や魚介などは常に流通量と価格が変動している。さらに、政治の影響も受ける。また、市場に対応するように生産を行っても、実際に供給するまでにはタイムラグがあり、結果、需給のバランスが完全に安定することはない。昨今話題の穀物価格 […]