食品安全情報(化学物質)

食品安全情報(化学物質)No.21(2011.10.19)

国立医薬品食品衛生研究所が月2回発表している「食品安全情報」(化学物質)。今号は、米国と韓国が減塩への取り組みを強化、ビタミンE過剰摂取で前立腺がんリスク増の報告、低用量域での発がん物質のリスク評価方法の提案、などが注目の話題だ。
東京のマーシャリング・ヤード
再考・ワイン物流改善

ワインに傾注した経緯――高利益率と差別化を狙う

ワインのリーファー輸送を業界に提案した大久保順朗氏が、リーファー輸送が必要と考えるに至ったワイン物流の問題の本質を語る。今回は、氏が酒販店を営む中でもとくにワインに傾注したきっかけと、その当時感じ、疑問に思った「輸入ワインのまずさ」についての回想をお送りする。
新読み書きバイオ

不分別飼料を使う勇気

2011年4月4日、生活クラブは、飼料サイロおよび配合飼料工場(八戸・石巻・花巻・鹿島)の損傷によりNON-GMO配合飼料が製造できなくなったために、緊急措置として不分別(GMO)の配合飼料の給餌を始めたことをホームページで発表しました(生活クラブ「災害対策・第24報」)。
戦術・戦略

2010年食の10大ニュース[7]

「2010年食の10大ニュース」は予想以上に各界の皆様からご協力をいただきました。食について、正しい情報、真に有益な情報を発信したいという皆様の情熱の強さに改めて敬意を表し、ご協力に感謝申し上げます。  そして、FoodWatchJapanをご覧くださっている皆様の情熱も感じております。仕事納めが終わった後も閲覧数は高く、スタッフ一同冥利に尽きることと存じ、読者の皆様に感謝申し上げます。 「201 […]
Maryanskiのバイテクと食品安全考

FDAに向けられたオバマ大統領の関心――米国食品行政は一本化されるのか?/The President’s Attention Shifts to FDA ? A Single Food Agency in the Future?

Barack Obama大統領は今年3月、米国食品医薬品局(FDA)新局長に元ニューヨーク市保健局長Margaret Hamburg氏を任命した。任命をするにあたっては、米国上院の承認を必要とする。その発表時に大統領は、ピーナッツバターのサルモネラ菌汚染問題やそのほかの食品由来の問題の発生を受けて、米国食品安全制度を「国民の健康に有害」と発言した。そして、食品安全制度改善に向け諮問委員会を設置し提 […]
食べる智恵

「鶴乃子」はホワイトデーの元祖だそうな

真っ白なマシュマロで出来た丸い形。食べるとふんわり。中には黄身時雨の中のような黄身の味のあん。食べる前も、一口食べた断面も、ビジュアルはゆで玉子そっくり。それが、品のよい甘いお菓子になっているので、面白い。エスプリを感じる。
食べる智恵

双子の卵

熱したフライパンにベーコンを置いて卵を割って落としたら、黄身が2個入りの複黄卵だった。器に取ってからフライパンに移せば写真がちゃんと撮れたのにと後悔。
Harvey WileyとUSDA化学課職員たち。
Maryanskiのバイテクと食品安全考

中国のメラミン汚染ミルク/Melamine Tainted Milk in China

薄めたミルクのたんぱく質の栄養価を見掛け上高めるために工業用化学物質のメラミンが使われた最近の中国における公衆衛生上の危機は、1900年代初頭に米国食品医薬品局(FDA)が設立されることとなった事件を彷彿させる。Wiley博士のあの有名な「毒物捜査班」を想起させるのだ。 Melamine Tainted Milk in China: A Case of Food Adulteration, a L […]
ある農家の鶏卵。人を楽しませる経験の作り方はさまざまだ
食の損得感情

「これがあってよかった」体験の提供でうまくいくリスコミ

最近の味の素のテレビCMに好感を抱く。「小栗流直球たまごかけご飯」篇と名前が付いている。俳優の小栗旬が、ジャーから丼によそった熱々のご飯にくぼみを作って生卵を割って載せ、醤油をかけ、そこに味の素を振って、かきまぜながらかき込む。それだけのシーンで、特段の説明はない。食べているシーンが終わった後に、「さとうきびを醗酵させて」というメッセージも流れるが、このカットはおとなしい。最も伝えようとしているの […]
タケヤマの高松求氏。近年はタケの形、表面の色や蝋の状態も格段に良くなり、タケノコの色と味もさらに向上した。品質向上に、消費者の声が影響した部分もあるのかも知れない
食の損得感情

言うことより買うことが、生産を変える

毎年4月ごろになると、茨城県牛久市の農家高松求氏のタケヤマ(竹を栽培する圃場)にタケノコを掘りに行く(高松求氏については、2005年8月18日の「『オカルト』を乗り越えて見聞せよと叱責されたものの」でも触れた)。高松氏のお話をうかがい、タケノコを掘るという作業を通じて、植物のこと、農という循環システムのありさま、働くことの意義、仕事の段取りの付け方、地域社会での生き方などなど、教わることが多い。独 […]
このどれかを割ると、中から出てくるのは……
食の損得感情

「そんなはずない」に振り回されない運営

生卵を割ろうと手に取ったとき、なぜかは分からないが妙に嫌な予感がした。見た目は普通の鶏卵。おかしなところは何もないように見えた。テーブルに打ち付けて割り、小鉢の上で開けると、その瞬間強烈な悪臭が広がった。出てきたのは、ドブのような臭いを発する濃褐色の液体だった。
DAKARA。よからぬ思い込みが筆者だけのものであることを祈る
食の損得感情

思い込むのは消費者の勝手か

ある雑誌の編集長から聞いた不思議な話。九州のある小さな町に、小さな喫茶店がある。その店のマスターは、お客にマジックを披露してくれる。それが評判で、全国からお客が遠路はるばる訪ねて来る。日本を代表するような有名な企業の経営者やタレントなど、著名人もたくさんやって来る。あまりに大勢が来店し、行列が出来ては近所迷惑なので、当日朝一番に電話して予約しなければならない。
食べる智恵

赤い黄身

養鶏場のニワトリは、1日に100~130gの飼料を食べる。彼らが毎日(と期待されている)生む卵の重さは、LL玉が70~76g、L玉64~70g、M玉58~64g。愛鶏園の齋藤大天氏が以前説明してくれた言葉を借りれば、「まあ、食べたものがそっくり卵んなって出て来ちゃうとイメージしてください」ということになる。……ちょっとオーバーだが、卵の重さは、毎日摂取する飼料の重さの半分以上ということだ。