マドレーヌ
スクリーンの餐

「ぼくを探しに」のシューケットとマドレーヌとハーブティー

今回は現在公開中の「ぼくを探しに」の中で重要な役割を持つお茶とお菓子について見ていこう。  本作は長編デビュー作の「ベルヴィル・ランデブー」(2003)や「ぼくの伯父さん」(1958)のジャック・タチの遺したシナリオを映画化した「イリュージョニスト」(2010)等の作品で知られるアニメーション作家シルヴァン・ショメ初の実写作品である。「アメリ」(2001)のプロデューサーであるクローディー・オサー […]
たらいそうめん
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「トラック野郎」シリーズの食べもの

本日(8月8日)より公開の「トランスフォーマー」シリーズ(2007~)の最新作「ロストエイジ」に登場するオートボットのリーダー、オプティマス・プライムは炎柄の塗装が施された大型トラックがロボットに変形するものだが、これを見ると思い出すのが日本の「トラック野郎」シリーズに登場する派手な電飾と絵で飾られたアートトラック(デコトラ)である。
本作では大根の神様として描かれた「おしら様」
スクリーンの餐

「千と千尋の神隠し」八百万神の食事

今年の3月14日に公開されたアンデルセンの「雪の女王」をモチーフとしたディズニーアニメ「アナと雪の女王」は、7月16日現在の興行収入が249億円と国内歴代第3位となるメガヒット作品となっており、第2位の「タイタニック」(1997)の272億円も射程に捉えているが、今回はそのさらに上を行く304億円の歴代最高興行収入を記録した「千と千尋の神隠し」について述べていく。
ラドゥ
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「マダム・イン・ニューヨーク」のラドゥ

現在公開中の「マダム・イン・ニューヨーク」(2012)は、ボリウッド(第53回参照)の新人女性監督ガウリ・シンディのデビュー作で、邦題の通りニューヨークを舞台にインド人の主婦が苦手な英語を克服すべく奮闘するドラマである(原題は英語をもじった「ENGLISH VINGLISH」)。 ラドゥとインド女性のプライド  シャシ(シュリデヴィ)は、ムンバイの中流家庭で外資系企業に勤めるビジネスマンの夫サティ […]
かるキャン
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「六月燈の三姉妹」の「かるキャン」と鹿児島の風物

現在公開中の「六月燈の三姉妹」(2013)に登場する創作和菓子をはじめとする鹿児島の食べ物の数々をご紹介する。 六月燈(ろくがつどう)とは  六月燈(六月灯)は、旧暦6月(現在は7月頃)に鹿児島県全域と宮崎県の一部 (都城市など)を含む旧薩摩藩領の地域で行われるお祭りで、薩摩藩第二代藩主島津光久が上山寺新照院に観音堂を建立し、供養のために燈籠を灯したのを領民たちが見習ったことが始まりとされている。 […]
どぎつい色のキノコを食べながら「おいしいわよ~」と笑いかける麻美。
スクリーンの餐

東宝特撮映画「マタンゴ」のキノコ

今年は「ゴジラ」(1954)の第1作が公開されてから60年目に当たり、今夏にはハリウッド製のリメイク版も公開が予定されている。今回はそれにちなみ、ゴジラシリーズを生んだ東宝特撮映画の一本「マタンゴ」(1963)に登場するキノコをご紹介する。 怪獣ものとは違う大人の味  本作はウイリアム・ホープ・ホジスンの小説「夜の声」を原作に、SF作家の星新一と福島正美が原案、「美女と液体人間」(1958)、「ガ […]
食堂車
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「ビフォア」三部作――恋人までの“ブレイク”――

現在劇場公開中の「ビフォア・ミッドナイト」(2013)は、「恋人までの距離(ディスタンス)」(1995/原題:”Before Sunrise”)、「ビフォア・サンセット」(2004)に続く三部作の完結編である。アメリカ人男性のジェシー(イーサン・ホーク)とフランス人女性のセリーヌ(ジュリー・デルピー)の18年にわたる恋の軌跡を二人の会話を中心に描いたものだが、今回はその合間 […]