糖度計(記事とは直接関係ありません)
「よい農産物」とはどんな農産物か?

栽培方法などの表示・宣伝に頼らず自分の舌で判断する

作物が健康に育つかどうか、そしてよいものが出来るかどうかは、個々の田畑の条件や、生産している人の管理の上手下手で決まる。有機栽培か慣行栽培か「○○農法」かによる違いよりも、どの田や畑で誰が作ったものかによる違いのほうがはるかに大きい。どの栽培方法を採っている場合でも、出来上がる作物の品質が安定して高い人とそうでない人がいるのである。 宣伝文句を鵜呑みにしない  消費者・需用者が求めるのは、「どの栽 […]
「よい農産物」とはどんな農産物か?

絶対的な評価を下したい心を警戒する

ところが、人はわかりやすい一般的な解決策を求めたがるものだし、どこかに何にでも効く万能薬があると信じたがる傾向がある。それで、栽培の勉強会で最も多く質問されるのがこの質問である――「何かよい肥料/農薬はないですか?」  この質問の意味は、「効果が高く、安くて、副作用がない肥料/農薬はないか」ということだ。  筆者はこの質問が出たとき、必ず反対に質問することにしている――「石灰はいい資材だと思います […]
「よい農産物」とはどんな農産物か?

時代によって変わった“安全”の中身

前回の、利益(ベネフィット)と危険性(リスク)を秤にかけて考えるということは、もちろん交通機関だけの話ではない。危険性を最少にするという努力こそ、あらゆるリスク管理に通じる対応だと言うことができる。 安全でなければ危険ということではない “安全ではない”=“危険で利用できない”ということにはならないのだ。「誰も安全と言い切ってくれないから危険」ということにもならない。  裏を返せば、便利だと使われ […]
「よい農産物」とはどんな農産物か?

農産物を評価するには実態を知る必要がある

かつてないほど、農産物の安全性が注目されるようになってきた。口にする食品であるから安全性が大事であるのは当然のことだが、農産物ほどさまざまな観点から安全性が注目されているものはないだろう。 需要の現場に生産の現場の情報が不足している  現在の日本では、食品が安全であるというのは大前提で、食中毒はおろか表示ミスがあったというだけでニュースになるほどだが、実際には、世界的に見ても日本は食に関して最も安 […]
農林・水産

2012年食の10大ニュース[10]

米国で記録的大干ばつ 牛肉検査の月齢制限見直しへ ブラジルでBSE発生 遺伝子組換え表示とTPP 食品表示の一元化への見直しホットに 阿南氏消費者庁長官に 遺伝子組換えトウモロコシのとんでもラット試験悪影響話題にならず 牛(豚)レバーの生食禁止 米国FDAが成長を早めた遺伝子組換え鮭にリスクなしとの環境影響評価を公表 2040年の食品市場についての調査報告 1. 米国で記録的大干ばつ  日本のお客 […]
科学・法令

2012年食の10大ニュース[7]

山中伸弥先生、ノーベル賞受賞 食品中の放射性物質、基準値超えほぼなくなる 食品表示一元化に向けた検討が行われる 浅漬けによる食中毒発生 不活化ワクチン ポリオ 母胎の血液を用いたDNA診断が始まる 「ヒトゲノム遺伝子解析研究に関する倫理指針」見直し 新学習指導要領走り出す 報告書「FOOD 2040」(東アジアの食と農の未来)が発表された 複合病害耐性遺伝子組換えイネの試験栽培 【おまけ】「食品安 […]
戦術・戦略

2012年食の10大ニュース[4]

夏場の歴史的干ばつで米国産トウモロコシが大減産 米国産トウモロコシが史上最高値を記録 米国産トウモロコシは米国内飼料用需要を上回り固定需要に 2013年米国産トウモロコシの輸出見通しは4割減の予想 ミシシッピー川の水位低下で穀物等の大量輸送に甚大な影響 干ばつはロシア・ウクライナ・EUにも拡大 複数の特性を持つ遺伝子組換え品種(スタック品種)が初めて作付け全体の過半数に 新しい育種技術(NBT)の […]
科学・法令

2012年食の10大ニュース[2]

各国の基準値超過食品への対応:米国・EU・韓国 DMAA(1,3-ジメチルアミルアミン)を含む製品について各国が警告 米国食品医薬品局(FDA):コメおよびコメ製品のヒ素濃度の予備的データを発表 欧州食品安全機関(EFSA):暴露マージン(MOE)および毒性学的懸念の閾値(TTC)の利用について意見を公表 イタリアの個人病院でソルビトールと称する製品により女性が死亡 世界保健機関(WHO):福島第 […]
東ハト「「キャラメルコーン・焦がしバター味」(左)と「キャラメルコーン・香ばしアーモンド味」
製造・物流

東ハト「キャラメルコーン・焦がしバター味」ほか/ドライ菓子商品情報

東ハト「あみじゃが・香ばしバーベキュー味」 東ハト(東京都豊島区、小森和輝社長)は「あみじゃが・香ばしバーベキュー味」を2013年1月7日全国で発売する。 ポテトの生地をあみ状に厚切りカットしたポテトチップス。生地にポークと野菜の味を練り込み、隠し味に醤油を加えたバーベキュー風の味。 【商品概要】 商品名:あみじゃが・香ばしバーベキュー味 名称:スナック菓子 原材料名:乾燥ポテト、植物油脂、食塩、 […]
食品安全情報(化学物質)

エナジードリンクの苦情報告

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.24(2012.11.28)を発表した。FDAはエナジードリンクなどの製品に関連した有害健康事象および製品苦情に関する報告を収集している。EFSAは、臭素化難燃剤について検討を行い、今後どのようなデータや調査が必要かを提示した。KFDAは電子レンジの使用に関する韓国消費者の誤解を解くためのQ&Aを公表した。
食品安全情報(化学物質)

ブラックコホシュで肝障害か

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.23(2012.11.14)を発表した。MHRAはブラックコホシュレメディについて肝不全の報告を受け、再度の注意喚起を行っている。FSANZは、タスマニアでの藻類大発生によって発生した麻痺性貝毒のため、イガイのリコールを行っている。
食品安全情報(化学物質)

リスク評価の新課題への対応

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.22(2012.10.31)を発表した。ECは環境とヒトの健康について、食品以外のリスク評価課題の意見の募集を開始した。韓国KFDAは来年から始まるカフェイン関連に規制に先立ち、国内流通中の“エナジードリンクなど”カフェイン含有量の調査結果を発表した。
食品安全情報(化学物質)

セラリーニ論文はデータ不足

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.21(2012.10.17)を発表した。フランスでは先にグリホサート含有製品およびGMトウモロコシの混餌投与が齧歯類に有害とする発表がされたが、欧州食品安全機関(EFSA)はじめ複数国の研究機関から疑義が呈されている。英国食品基準庁(FSA)はカクテル中の液体窒素に警告を発した。BfRシンポジウム「危機対応と危機予防」のプレゼン概要が発表さ […]