原子力ではなく内燃機関で発電した電気で走り、核装備もない日本の潜水艦。それでやってこれたのには、理由がある
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遺伝子組換え技術と核兵器技術

考えれば考えるほど似ている。遺伝子組換え(GM)技術と核兵器だ。こんなことを言い出すと、「お前さん、いよいよでたらめを言い始めた」と言われてしまいそうだが、まあ待って欲しい。以前、松永和紀さんが、ある研究者が受け取ったとんでもないはがきのことに触れていたけれど、そのひどいはがきの趣旨とは全く次元の異なる話だ。
千切り大根の乾燥。生のダイコンが、自然環境、農家の勘、出荷担当者の舵取りの3つで価値を増す
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農業への参入だけが農業への貢献ではない

日本経済新聞の土曜朝刊に別刷で付く「日経 PLUS1」の1月10日の号、「楽食探訪」という欄に宮崎県の千切り大根(東日本で言う切干大根を、西日本では千切り大根と呼ぶ。以下千切り大根)の記事を書かせていただいた。まだ古紙回収に回っていなかったら、ぜひご覧いただきたい。そのこぼれ話から。
おせち料理。見た目はおいしそうなのだが
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おせち料理の技術革新は進んでいるのか

遅ればせとなるが、正月の話題から。おせち料理のことだ。ひとと話していると、どうもおせち料理のウケが悪い。テレビで、「どうしたらあれをおいしく食べられるか」「余ったおせちをどうするか」という話題を扱っているのも観たことがある。“ごちそう”のはずが、ずいぶんな話だ。
ジャガイモ栽培は簡単だと思われがちだが、ハイレベルな収量を得るには相当な技術を要する
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「国際ポテト年」の2008年が暮れる

メリー・クリスマス。この原稿が、私の今年の分の最後の担当となる。今年は、もう書くのも読むのもこりごりだが、前年からの食品関連の不祥事の話題を引きずったまま中国産ギョーザ事件で幕を開け、穀物価格の高騰に翻弄され、ついにコメの偽装までと、食品に関する嫌な話題が絶えることがなかった。日本で流通する食品は、量の確保も、質の確保も、完全に保証されたものとは言えないのだと思い知らされる1年だったと言える。
ベビーリーフ。生鮮野菜の人気商品の1つだ
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内食が“究極のレストラン”になった今日に対応できているか

私の家では、冷凍食品をよく使う。共働きの上、子供の学校は弁当が必要だ。それで毎朝、私が全員の弁当を作るのだが、自分で作っておいた煮物などに加えて、1品か2品、冷凍食品を入れる。弁当にちょうどよいポーションで、しかも電子レンジで用意できる商品が今は何種類も出ている。とても重宝している。
サンドイッチを店で作って家で食べれば「中食」、家で作って店で食べれば……「持ち込み」
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「中食」が増えているのではなく「外食」が減っているのではないか

新規就農希望者に向けて、「農業成功マニュアル」(翔泳社)という本を書かせていただいた。編集者からのリクエストは「全く予備知識のない人に向けて」というものだったので、農業、農家、農村の基本的な説明に少々多めにスペースを割いている。そのため、農家になろうと考えていない方でも、例えばコメや野菜の仕入れなどのために初めて農村を訪ねる、農家と会って話をするという場合にお役に立てる記述があると思う。12月3日 […]
「fresh」なハンバーガー(「LOG KIT」/長崎県佐世保市)
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「fresh」で成功をつかんだ故ロッキー青木氏

今年7月、米国で鉄板焼きチェーン「Benihana」を成功させたロッキー青木氏が亡くなった。十数年前に一度だけお目にかかって、お話を伺う機会があった。渡米した当時の意気込み、やりたいことをできることと考えること、何事も楽しいことにすること、そんな話を熱心に強い目で語る様子が印象的だった。すべてを楽しいことに転じる氏の考え方は、彼の成功哲学の1つだが、もちろん彼のレストランにもよく表れている。鉄板で […]
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冷凍に対するイメージは経験によって変わる

少し前のことだが、札幌のすし店でのこと。スミイカの握りが出て、「うまいですね」とほめた。肉厚で透明感があってつやつやしている。鮮度が良さそうに見え、歯ごたえもありながら、軟らかく噛み切れる。「不思議ですね」と振ると、職人さん、一瞬黙って「これを言ったら、あなたなんて言います?」という表情でこちらをうかがう。
事が大きくなればなるほど、仕事も生活もいかに彼の国に依存しているかが分かる(記事とは直接関係ありません)
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冷凍インゲンのジクロルボス汚染。何を求め、何をするべきか

東京都八王子市のスーパーで販売された冷凍インゲンが、有機リン系殺虫剤ジクロルボスで汚染されていた。包装に開封した切り口以外に穴はないというから、事実なら開封後に汚染したか、シール前に汚染したかのどちらかだ。一方、開封した途端に石油系の臭いがしたというから、証言が正しければ、シール前の汚染ということになる。また、その臭いから、散布するために有機溶剤に溶かした状態のもの、つまり農薬として流通しているも […]
OK。よく稔った。で、この後どこへ行くんだい?
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プロならば買うコメの正体には敏感であるべき

三笠フーズをはじめとする汚染米流通の問題。自殺者まで出したことは本当に残念でならない。三笠フーズの流通先の会社社長がなぜ自殺したのか、真相は分からない。しかし、この問題に関係してしまった人が感じた“事の重大さ”を、食品に関わる仕事をしている向きは、よくよく噛みしめておくのが供養というものだろう。というのは、この問題は根が深く、氷山の一角かもしれないと考えて当たるのが賢明に思えるからだ。以下、厳しい […]
トウモロコシの粉と小麦粉を使って焼くコーンブレッドは、多くの米国人にとって感謝祭に欠かせない食べ物の一つだ
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米国消費者の非合理・非科学の部分に学べないか

「地球は青かった」と言えば、人類で始めて宇宙船で地球を周回したソ連のユーリ・ガガーリンが、帰還後に語った感想だ。立花隆の「宇宙からの帰還」によれば、ガガーリンは「天には神はいなかった」とも述べ、これが多くの米国人にショックを与えたのだという。それは、「無神論コミュニズムのアメリカ・キリスト教文化に対する優越性を誇る挑発的言辞であった」(同書)。
在りし日の「くいだおれ」店頭で。かつて複数の銀行が、融資の条件に「人形を置くのをやめること」を示したという。氏が、一時をしのぐために“魂”を捨てなかったことは言うまでもない
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秋田県比内地鶏ブランド認証 制度の歪みに揺れる老舗

7月8日に閉店した「くいだおれ」の創業者、故山田六郎氏の伝記「ばかたれ、しっかりせ」(柿木央久著、講談社)を取り寄せて読んだ。あまりのスーパー経営者ぶりに、一読しただけで全部を真に受ける気持ちにはところどころブレーキがかかるのだが、ともかくも痛快な立志伝には違いない。「くいだおれ」閉店が取り沙汰される昨今では、この希代の成功者も同店創業者として知られるということになるのだが、その人生で成し遂げた大 […]
ヨーロッパでスピリッツを得るために使われた蒸留器(国立民族学博物館)。日本ではこの種のものは発明されず、渡来して使われるようになった
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新しい調理法に積極的なヨーロッパ。日本が保守的に見えるのはなぜか

「日経レストラン」7月号で、飲食店向けの新製品を集めて、実際に料理人や経営者にも使ってもらい、所感を聞くという特集を担当した。高級な醗酵バターの風味を持ち、トランス脂肪酸はバターよりも少なく、価格もバターの半値程度というマーガリン「アロマーデ」、新機軸の調理機器、資材などなど、面白いものが多数集まった。料理人諸氏は経営の観点から、それぞれに冷静な判定を下したが、実験では誰しも面白そうに目を輝かせて […]
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セブン-イレブンの保存料・合成着色料不使用のどこを評価するのか

セブン-イレブンが弁当・そうざい類などで保存料と合成着色料を不使用としたことについて、私は肯定的に見ている旨を何度かこの覧に書いてきた。最初に書いた記事から時間が経ったこともあり、読者からはそれはなぜかといった問い合わせや、反論もいただいている。今一度、そのことについて説明しておきたい。
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すかいらーくの何がいけないと私は考えたのか

前回、5月22日の記事に対して、問い合わせ、ご意見やお叱りをいくつかいただいているので、それについて説明したい。その前に、表現について2つの反省点があるので、それからお伝えしたい。この記事中、「できもしないことを言い出して人気取りに走る、無責任で恥ずべき行動だった」をはじめ、すかいらーくを批難する内容を書いたのだが、表現が断定的であったために、私の主観ではなく客観と受け取られたとすれば、これは本意 […]