スクリーンの餐

食の「大丈夫!?」問う2作品

2024年12月6日、食と健康に関するドキュメンタリーとフィクションが同じ日に公開された。この2本、視点が対照的で興味深いので取り上げたい。 ※注意!! 以下はネタバレを含んでいます。 “超加工食品”のリスクと新技術 「フード・インク ポスト・コロナ」は、2008年に製作され第82回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた「フード・インク」の続編である。前作は、アメリカの食品市場を支 […]
スクリーンの餐

カルトの活動を表現する食事

1990年代に大きな社会問題として顕在化したカルト。そして7月8日、その団体の一つへの怨恨が動機と思われる凄惨な事件が発生し、再びカルトへの関心が高まっている。折しも事件当日の7月8日に公開された「ビリーバーズ」は、過去にカルトや過激派が起こしたいくつかの事件をモチーフとした、山本直樹の漫画(2000)を原作とした問題作である。以下、その前半の食べ物絡みのシーンについて書いてみたい。