食品安全情報(化学物質)

食品安全情報(化学物質)No.08(2011.04.20)

国立医薬品食品衛生研究所が月2回発表している「食品安全情報」(化学物質)は、食品の安全性に関する国際機関や各国公的機関等の最新情報を提供している。本欄では、実際にその情報収集・執筆を担当している研究官に、FoodWatchJapan読者へのおすすめの記事を紹介してもらう。No.08(2011.04.20)の注目キーワードは、前号に続いて原子力発電所、ドイツのダイオキシン汚染事故、健康栄養表示、など […]
宮城県の被災圃場
土を知る、土を使う

東日本大震災における農業復興技術について

まずもって、今回の大地震で被災されました皆さまに心よりお見舞い申し上げます。 この原稿は農業技術の範囲において、今後の復興に向けてどのような可能性を持っているかを考えたものであることを、最初に明記しておきます。また、現場調査をしないでの意見であることも申し添えます。
インディ500
技と絆でひらく

自動車燃料としてのエタノール大量生産と食糧問題

縮小する市場、競争相手は巨大企業、超高価格、信頼性なし、見えない販売の現場――五重苦に悩まされていた、日本における米国製オートバイ「ハーレーダビッドソン」。そのブランドを建て直し、日本で最も売れるオートバイに返り咲かせた立役者、アンクル・アウルこと奥井俊史氏が、食ビジネスを新しい視点で観察し、提言します。
戦術・戦略

FoodScience(日経BP社)過去記事一覧

これらのコラムは「FoodScience」(日経BP社)で発表され、同サイト閉鎖後に各執筆者の了解を得て公開しているものです。〈順不同〉 うねやま研究室 畝山智香子 食品中の化学物質や食品の健康影響に関する話題は、 日本にとどまらず世界中にあふれています。 しかし、これらを理解するに足る科学リテラシーが十分でないため、 一般市民はもとより、食品関係者ですら、誤解し、 混乱に陥ることは多々あります。 […]
うねやま研究室

「環境ホルモン」問題はどうなった?BPAの評価を巡る世界の動向その2

2008年5月、「『環境ホルモン』問題はどうなった? ビスフェノールAの評価を巡る世界の動向『その1』」を書いてから、2年弱がたちました。この間、この「環境ホルモン」という言葉もほとんど聞かれなくなりましたが、実際にビスフェノールAの問題がどうなったのか、まとめてみます。
北海道よもやま話

4πr2が示唆する日本国産ダイズの将来

4πr2(よんぱいあーる2じょう)――この方程式に何度、悩まされたことか。たぶん皆さんも一度は覚えたことがある方程式ではないだろうか。この方程式は、ダイズの規格を大きく左右する“汚れ”について、ある一定の説明をしてくれる。今回は、日米のダイズの規格の違いを考えることによって、日本のダイズの将来を展望してみたい。
読み書きバイオ

国内初の遺伝子組換え商業栽培なるも、規制は続く

 2009年11月3日、国内で栽培された遺伝子組換えの青いバラ、アプローズの販売が開始され、同月22日には、鳩山由紀夫首相から米国Obama大統領にも贈られた。アプローズはテレビや新聞で取り上げられ、人気も高く、今も入手しにくい状況が続いている。しかし、09年は国内での遺伝子組換え作物の栽培が拡大することはなかった(10月19日付け「百聞は一見にしかず――遺伝子組換え作物展示栽培の意義」1参照)。 […]
Maryanskiのバイテクと食品安全考

日本の消費者庁、政権移行の最中に始動/Japan Opens a New Consumer Agency in the Midst of Government Transition

消費者製品の欠陥、あるいは不正表示にからむこのところの問題を受けて、日本の政府は消費者利益を守ることを任とする新しい機関を設けることになった。米国政府も国民の信頼を高めるため1970年代に同様の行動を取った。日本の新しい消費者庁は、2009年9月1日、過去50年で最も歴史的な国政選挙のわずか数日後に発足した。消費者庁の役割は米国の消費者製品安全委員会(CPSC)と同じようなものだが、しかし決定的な […]
技術士からの提言(Y)

アレルギー「なぞなぞ表記」の疑問

いきなりだが、次の「なぞなぞ」めいた文章の意味について、お考えいただきたい。 本製品は、落花生(特定原材料等の名称)を使用した設備で製造しています。 トウモロコシの輸送設備等は、ダイズ/コムギの輸送にも使用しています。 本製品で使用しているアサリには、カニが共生しています。 本製品のシラスは、カニが混ざる漁法で採取しています。 本製品で使用しているイトヨリダイは、エビを食べています。 さて、その「 […]
Maryanskiのバイテクと食品安全考

未認可遺伝子組換え作物の微量混入――高くつく貿易問題に頭を抱える各国規制当局/Low Level Presence of Unauthorized Biotech Material in Bulk Shipments ? A Regulatory Headache and Expensive Trade Issue

米国から輸入されてくるトウモロコシの貨物に、日本ではまだ認可されていないバイテク(遺伝子組換え)トウモロコシの品種が時折、ごく微量混入していることが報告される。日本ではまだ未認可なので、その貨物は違法となる。あるケースにおいては(例えばB.t.10)、その問題となる品種は認可もされてなければ、市場導入も目的とされていないものだったりする。それ以外のケースは、規制上の要件を米国においてはすべて満たし […]
うねやま研究室

パブリックコメントは何のためにあるのか

2009年1月15日、米国食品医薬品局(FDA)が遺伝子組換え動物の規制に関する最終ガイドラインを発表(プレスリリース、詳細情報)しました。これは遺伝子組換え動物に由来する医薬品や食品の認可手続きに関するガイドラインで、これに従って企業は認可申請を行い、FDAが安全性などを評価して認可するという手続きを行うことになります。その評価結果は国民に公示され、国民もこれに対して意見(パブリックコメント)を […]