Maryanskiのバイテクと食品安全考

バイテク食品、変わる受容/Evolving Acceptance of Biotech Foods

韓国のでんぷんメーカー数社は近頃、非バイテク・トウモロコシの価格高騰を受けて初めてバイテク・トウモロコシの購入を決定した。韓国においてバイテク・トウモロコシがコーンシロップやブドウ糖といった食品の原料として使われるのはこれが初めてである。現在、韓国、そして日本でもまた、バイテク・トウモロコシは主に家畜の飼料として使われている。日本でのバイテク作物の食用としての利用は、醤油やナタネ油といった加工度の […]
これではパンも売れまい。流通業は米食キャンペーンなどに知恵をしぼるべきだろう
食の損得感情

バター不足でもなおマーガリンを買わない理由

お困りの人も多いと思うが、バターが手に入らないのに閉口している。駅前のスーパーでも、車で行くスーパーでも品切れ。冷蔵ショーケースの中はからっぽ。または、マーガリンが嫌と言うほど積み上がっている。バターが並ぶはずのスペースには、次の入荷は何曜日という張り紙だけ下がっているが、その当日もお客が殺到して、バターはあっという間に品切れとなるはずだ。その人だかりに目を血走らせて参加することを想像するだけで具 […]
Maryanskiのバイテクと食品安全考

バイテク作物の商業化――アジアが躍進/Commercialization of Biotech Crops: Asia Moves Forward

バイテク作物の生産は、1996年に初めて商業栽培されてから年々増加している。現在、栽培面積は1億ヘクタールを超え、世界23カ国で栽培されている。Clive James氏率いる国際アグリバイオ事業団(ISAAA)の最新レポートはそう記している。しかし、その中に、私が第2の故郷と定めた日本は含まれていない。  The commercial production of biotech crops has […]
シシリアンルージュ。見た目は普通の中玉トマトだが、鍋の中で演じることに価値がある
食の損得感情

「シシリアンルージュ」に育種の潮流を見る

「シシリアンルージュ」という調理用トマトが、イタリアンのシェフや、料理好きの消費者を中心に話題になっている。細長い中玉のトマトで、生食しても味は悪くない。ところが、これをカットしてソテーパンで温めると面白い。みずみずしい果実が見る間にとろけ出し、数分ですっかりトマトスープのようになってしまう。
たくさんの材料で作ったパエリア。複数の食品をどう組み合わせて調理しても、毒が発生することがないというのは、考えてみればありがたくも不思議な話だ
食の損得感情

食い合わせ問題は食品添加物のハンディ

「ライフスタイル革命」という本がある。ナチュラル・ハイジーンという米国の健康法の入門書「FIT FOR LIFE by Harvey and Marilyn Diamond」の翻訳に、訳者による解説と実践のガイドを補ったもの。初版は1999年だが、最近は重版されていないようで書店ではほとんど手に入らない。オークションサイトでは非常に人気があり、いつも定価の2倍近い値が付いている。以前、あるオークシ […]
食べる智恵

ご飯が炊ける臭いはよい香りか悪臭か

飯を炊いていて、蒸気と一緒に湧き上がってくるあの臭い。あれを嫌う人は少ないだろうと思う。子供の頃、眠い朝に味噌汁の香りと一緒に布団の上空まで漂ってきたあの臭い。あるいは、お腹を空かせながら日が暮れるまで缶蹴りをしていて、魚を焼く臭いにつられて帰宅し、その台所に充満していたあの臭い。郷愁を誘うあの臭いの悪口なんて、なかなか言えない。