イワシ17%増、カキ21%減

2025年3月第2週(2025年3月7日〜2025年3月13日)

いわし(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2025年3月第2週(2025年3月7日〜2025年3月13日)の概況より。
12日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱前週に比べ数量は6%の増加。前年同期は2024年3月8日〜2024年3月14日。
1日平均取扱数量は総量941t(93%、86%)。このうち鮮魚類は515t(前週比106%、前年同期比91%)、冷凍魚類は193t(前週比69%、前年同期比79%)、塩干加工品は234t(前週比93%、前年同期比82%)。

日ごとの動き

3月7日(金)週末の取引、天候も回復したため、買い気は上向いた。アジは2〜4割上伸、カツオとイワシは堅調、スルメは小動き、サバとブリは保合った。相場全体では小高い。

3月8日(土)休市前の取引、全般に入荷水準が低かった上、休み前で買い気はよく、荷動きはおおむね良好アジは小幅続伸、サバは2割上伸、スルメとカツオは品薄高となった、ブリは入荷増により小幅下落、イワシも同様に幾分値を下げた。相場全体では強保合。

3月10日(月)週明けの取引、買い気はまずまず。アジは1割反落、サバは小反落、カツオは軟調、ブリは小甘い、イワシは弱保合、スルメは小動き。相場全体では軟調。

3月11日(火)休市前の取引、買い気は順調。スルメは小高い、サバとアジはともに堅調、カツオは小安い、ブリは軟調、イワシは小動き。相場全体では区々。

3月13日(木)休市明けの取引、買い気は振るわなかった。イワシは2〜3割、ブリは1〜2割、アジは1割ともに下落、サバとカツオはともに軟調、スルメは区々。相場全体では下落。

品目別の動き

アジ 中型が長崎、中小型が三重主体に入荷。前週に比べ数量は28%減少、価格は中型が5割強高、中小型が1割強高。

サバ 長崎主体に入荷。前週に比べ数量は8%増加、価格はわずかに上昇。

イワシ 鳥取と石川主体に入荷。前週に比べ数量は17%増加、価格は1割弱高。

スルメイカ 富山と鳥取主体に入荷。前週に比べ数量は約2倍増加、価格は2割強安。

カツオ 宮崎主体に入荷。前週に比べ数量は約2.5倍増加、価格は2割強安。ムキカキの数量は21%減少、三陸産の価格は0.5割安。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2025年3月第2週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ43.1113114各地19,9807,0122,484125103
海外
メバチ56.514596各地※冷凍2,7001,0407029995
アジ23.57252長崎1,5121,058540151144
三重中小756540432111
サバ25.810899長崎972562378102111
イワシ32.4117109鳥取ほか1,080400216109106
スルメイカ6.3203140富山ほか1,9441,3071,08078103
冷スルメイカ2.038182各地2,3762,160
サンマ1.4127140北海道 ほか解凍972648
カレイ24.5138103北海道59448443289105
青森ほかマコ1,188999540100132
北海道アカ6485404329488
北海道アサバ34421610152
ハマチ11.18751愛媛ほか野〆1,6201,5661,512100153
塩サケ11.65356北海道トキ
北海道アキ1,6201,5121,404100165
タラ類16.494109青森ほか972648
宮城ぶわ1,7281,620
カツオ13.026593宮崎4,3201,0696487982
キンメダイ9.8108185静岡ほか9,7201,8581,2968875
ムキカキ10.87979三陸4,8602,1671,0809592
各地2,1601,080

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/