カツオが上品入荷で大幅上伸

2025年2月第2週(2025年2月7日〜2025年2月13日)

カツオ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2025年2月第2週(2025年2月7日〜2025年2月13日)の概況より。
11日(火)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べわずかに減少。は2024年2月9日〜2024年2月15日。
1日平均取扱数量は総量921t(90%、90%)。このうち鮮魚類は451t(前週比97%、前年同期比85%)、冷凍魚類は245t(前週比89%、前年同期比101%)、塩干加工品は225t(前週比81%、前年同期比89%)。

日ごとの動き

2月7日(金)週末の取引、買い気は伸び悩んだ。カツオは3〜4割、ブリは1割上伸、スルメは堅調、サバは強保合、イワシは小甘い、アジは保合った。相場全体では堅調。

2月8日(土)休市前の取引、全般に入荷水準が低かった上、休み前で買い気が上向いたこともあり、荷動きはおおむね良好だった。ブリは小幅続伸、アジは強保合、スルメは品薄高が継続した、サバとイワシはともに保合、カツオは弱保合だった。相場全体では弱保合。

2月10日(月)週明けの取引、買い気はまずまず。イワシは2〜3割、アジは1〜2割ともに上伸、サバとブリはともに強保合、スルメは保合にとどまった。相場全体では上伸。

2月12日(水)休市明けの取引、入荷も減り、荷動きは引き続き順調。アジは強保合、スルメは堅調、イワシは小甘い、ブリは小動き、サバは保合。相場全体では保合。

2月13日(木)開市の間の取引、入荷はやや減ったが、買い気は幾分弱まった。カツオが上品入荷で大幅上伸、アジは強保合、ぶりは1〜2割下落、スルメは小動き、イワシは保合。相場全体では区々。

品目別の動き

アジ 中型が長崎と高知、中小型が兵庫主体に入荷。数量は前週に比べ10%減少、価格は中型が2.5割弱高、中小型が6.5割高。

サバ 宮城と鳥取主体に入荷。数量は前週に比べ7%増加、価格は1割高。

イワシ 岩手と富山主体に入荷。数量は前週に比べ15%増加、価格は変わらず。

スルメイカ 長崎と富山主体に入荷。数量は前週に比べ29%減少、価格は1割弱高。

カツオ 和歌山主体に入荷。数量は前週に比べ54%減少、価格は5.5割弱高。

ムキカキ 10%減少、三陸産の価格は2.5割強高。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2025年2月第2週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ38.295100各地16,2005,8082,70082112
海外
メバチ53.7125125各地※冷凍2,7001,07670210296
アジ39.890113長崎ほか1,296864432123118
兵庫中小1,188864165112
サバ23.110780宮城ほか972616432110146
イワシ30.1115104岩手ほか1,620389216100114
スルメイカ2.77148宮城ほか1,8361,609810108118
冷スルメイカ2.9145363各地2,3762,160
サンマ2.0182200北海道 ほか解凍972648
カレイ10.39862北海道97275654095112
青森ほかマコ1,080837540141148
北海道アカ1,188918648117170
北海道アサバ46891133
ハマチ17.28451愛媛ほか野〆1,2421,1881,134100116
塩サケ13.85674北海道トキ
北海道アキ1,6201,5121,404100165
タラ類24.19787青森ほか1,620324
宮城ぶわ1,7281,620
カツオ0.6469和歌山4,8602,772756153210
キンメダイ4.08350千葉ほか12,9602,3541,296118131
ムキカキ15.79098三陸6,4803,4781,296126123
各地2,7001,4851,188106

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/