木曜買気やや上向。ブリ小甘い

2024年12月第4週(2024年12月20日〜2024年12月26日)

ブリ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2024年12月第4週(2024年12月20日〜2024年12月26日)の概況より。
25日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ9%の減少。前年同期は2023年12月22日〜2023年12月28日。
1日平均取扱数量は総量1,311t(103%、112%)。このうち鮮魚類は550t(前週比91%、前年同期比110%)、冷凍魚類は312t(前週比86%、前年同期比107%)、塩干加工品は450t(前週比146%、前年同期比120%)。

日ごとの動き

12月20日(金)週末の取引、入荷もやや減ったことで荷動きはやや好転した。ブリは小高い、アジとイワシはともに堅調、サバは2割下落、スルメは小安い、カツオは区々。相場全体では小動き。

12月21日(土)休市前の取引、買い気は弱め。ブリは2〜3割続伸、スルメは反発、サバは堅調、アジは強保合、カツオは小動き、イワシは保合にとどまった。相場全体では堅調。

12月23日(月)週明けの取引、買い気はいまひとつ。スルメは1〜2割反落、アジは1〜2割下落、カツオは小安い、サバは軟調、イワシは堅調、ブリは小動き。相場全体では小安い。

12月24日(火)休市前の取引、入荷は減少したものの、クリスマスイブで鮮魚類の買い気は弱かった。浜高を反映し、アジが倍値以上に急反発、サバは1〜2割上伸、ブリは小高い、カツオは堅調、イワシは強保合、スルメは区々。相場全体では反発。

12月26日(木)休市明けの取引、入荷が減ったため、買い気はやや上向き。カツオは3割上伸、サバは強保合、スルメは2〜3割下落、アジはおおむね反落、イワシは軟調、ブリは小甘い。相場全体では区々。

品目別の動き

アジ 中型が長崎と富山、中小型が宮城主体に入荷。数量は前週に比べ44%減少、価格は中型が8割弱高、中小型が2.5割強高。

サバ 宮城主体に入荷。数量は前週に比べ38%減少、価格はわずかに上昇。

イワシ 岩手主体に入荷。数量は前週に比べ15%減少、価格は0.5割高。

スルメイカ 宮城と三重主体に入荷。数量は前週に比べ12%減少、価格は1.5割弱安。

カツオ 愛媛と鹿児島主体に入荷。数量は前週に比べ41%減少、価格は5割弱高。

ムキカキ 変わらず、三陸産の価格は0.5割強安。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2024年12月第4週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ60.011688各地12,9605,2351,9448671
海外3,0242,8622,70074
メバチ57.37095各地※冷凍3,2401,06568010097
アジ29.456132長崎ほか1,40481043217892
宮城中小48637827012788
サバ17.862153宮城1,08055132410299
イワシ15.885272岩手1,62042121610572
スルメイカ4.488105宮城ほか3,0241,4425948790
冷スルメイカ3.0136136各地2,3762,160
サンマ2.184263各地解凍972648
カレイ15.7101169北海道972724432105130
青森ほかマコ1,08086475673160
北海道アカ1,080907540106133
北海道アサバ1,08076732497151
ハマチ30.310385愛媛ほか野〆1,2421,1881,134100105
塩サケ20.190104北海道トキ
北海道アキ1,6201,5121,404100147
タラ類29.5100145青森ほか1,404540
宮城ぶわ1,620100
カツオ3.059143愛媛ほか4,8601,6201,08014898
キンメダイ4.27671東京ほか5,1842,7431,512108137
ムキカキ15.7100117三陸5,9403,3681,0809493
各地2,7002,1171,29698

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/