カキ7割増。三陸産は3割強安

2024年10月第1週(2024年10月4日〜2024年10月10日)

カキ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2024年10月第1週(2024年10月4日〜2024年10月10日)の概況より。
9日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べて変わらず。前年同期は2023年10月6日〜2023年10月12日。
1日平均取扱数量は総量1,094t(91%、105%)。このうち鮮魚類は582t(前週比100%、前年同期比103%)、冷凍魚類は272t(前週比70%、前年同期比117%)、塩干加工品は240t(前週比105%、前年同期比99%)。

日ごとの動き

10月4日(金)週末の取引、買い気はいまひとつ。カツオは堅調、スルメは強保合、アジとイワシとサンマはともに保合、サバは2〜3割下落、ブリは小甘い。相場全体では保合。

10月5日(土)休市前の取引、買い気は幾分上向き。カツオが1割上伸、アジは小高い、イワシは堅調、サンマは強保合、サバとスルメとブリはともに保合った。相場全体では小高い。

10月7日(月)週明けの取引、買い気はおおむね順調。ブリは1〜2割上伸、イワシは続堅調、スルメは軟調、サバは小甘い、アジとカツオは小動き、サンマは区々。相場全体では小動き。

10月8日(火)休市前の取引、雨市となったことで買い気は弱く、休み前ながら売れ行きは鈍かった。サンマとスルメとブリはともに弱保合、イワシは小反落、アジは小高い、カツオとサバは伸び悩んだ。相場全体では弱保合。

10月10日(木)休市明けの取引、天候も回復傾向とあって、買い気は上向き。相場はカツオが1割上伸し、スルメとサバはともに堅調、イワシは強保合、アジは3割反落、サンマは小動き、ブリは保合った。相場全体では強保合。

品目別の動き

アジ 中型が長崎、中小型が愛媛主体に入荷。数量は前週に比べ6%増加、価格は中型が0.5割強高、中小型が0.5割強安。

サバ 三重主体に入荷。数量は前週に比べ25%増加、価格は1割強安。

イワシ 北海道と長崎主体に入荷。数量は前週に比べ14%増加、価格はわずかに上昇。

スルメイカ 鳥取と宮城主体に入荷。数量は前週に比べ10%増加、価格は1.5割弱安。

カツオ 宮城主体に入荷。数量は前週に比べ29%減少、価格は1割弱高。

サンマ 北海道主体に入荷。数量は前週に比べ4%減少、価格はわずかに上昇。

ムキカキ 67%増加、三陸産の価格は3割強安。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

““
主な水産物の市況(2024年10月第1週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ51.7105121各地11,8805,2522,16081114
海外5,7244,6283,78088100
メバチ67.2120126各地※冷凍3,0241,020680101105
アジ44.4106118長崎1,29674543210687
愛媛中小54046832493124
サバ26.9125135三重8644323248973
イワシ7.311438北海道 ほか1,296464324102119
スルメイカ7.511081鳥取ほか1,8361,0267028777
冷スルメイカ1.29255各地2,3762,160
サンマ53.396210北海道5,40073454010343
各地解凍1,6201,080
カレイ7.59382北海道1,0808787568994
青森マコ1,0808106487583
北海道アカ1,08091864810698
北海道アサバ5408182
ハマチ10.89881愛媛ほか野〆1,2421,1881,13410098
塩サケ21.5101100北海道トキ
北海道アキ1,62091886410089
タラ類9.7159115北海道1,296540125
宮城ぶわ1,620106
カツオ32.37187宮城1,944756432109113
キンメダイ6.6287206東京5,4002,6351,40498124
ムキカキ1.016732三陸6,4803,4921,94469110
各地3,0242,7002,268

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/