サンマ9%減少、カツオ倍増

2024年9月第2週(2024年9月6日〜2024年9月12日)

カツオ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2024年9月第2週(2024年9月6日〜2024年9月12日)の概況より。
11日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ40%の増加。前年同期は2023年9月8日〜2023年9月14日。
1日平均取扱数量は総量1,291t(132%、135%)。このうち鮮魚類は635t(前週比140%、前年同期比123%)、冷凍魚類は336t(前週比128%、前年同期比170%)、塩干加工品は321t(前週比122%、前年同期比132%)。

日ごとの動き

9月6日(金)週末の取引、週末の取引に入ったが、入荷増で買い気はやや後退。アジは1〜2割続落、イワシは1〜2割下落、カツオは軟調な相場形成、ブリとサンマは小動き、サバは保合った。相場全体では軟調。

9月7日(土)休市前の取引、週末でカツオの相場が引き締まった程度で、全般にはさえない値動きだった。カツオとサバはともに高値続きによる一服感から反落、イワシは主力産地が変わり、さらに下げた、サンマは中心サイズが小幅に値下がりした。相場全体では小動き。

9月9日(月)週明けの取引、週明けだが入荷増で買い気は振るわなかった。サンマが3〜4割、イワシは1〜3割ともに反発、サバとブリはともに軟調、カツオは小動き、アジとスルメは保合った。相場全体では区々。

9月10日(火)休市前の取引、休市まで入荷も減ったため、買い気は上向き。ブリは堅調、スルメは強保合、アジは1割下落、カツオとサンマはともに区々、サバとイワシはともに保合った。相場全体では強保合。

9月12日(木)休市明けの取引、入荷は増えたものの、休市明けで天候もよく、荷動きは順調。サンマが1〜3割上伸、アジとサバはともにしっかり、イワシは強保合、ブリは3割、カツオは2〜3割、ともに下落、スルメは小甘い。相場全体では区々。

品目別の動き

アジ 中型が鳥取と長崎、中小型が長崎主体に入荷。数量は前週に比べ60%増加し、価格は中型が4割弱安、中小型が1.5割安。

サバ 三重主体に入荷。数量は前週に比べ37%増加し、価格は2.5割強安。

イワシ 北海道と長崎主体に入荷。数量は前週に比べ20%増加し、価格は4割強安。

スルメイカ 青森主体に入荷。数量は前週に比べ5%増加し、価格は0.5割強安。

カツオ 宮城主体に入荷。数量は前週に比べ約2倍に増加し、価格は2.5割安。

サンマ 北海道主体に入荷。数量は前週に比べ9%減少し、価格は1.5割強高。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2024年9月第2週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ56.8176175各地16,2006,5762,1608779
海外9,1805,4223,45692103
メバチ48.3100105各地※冷凍3,2401,033680101104
アジ61.8160171鳥取ほか1,0805513676261
長崎中小5404143248581
サバ28.0137137三重7564213247495
イワシ10.112071北海道ほか1,6203783245885
スルメイカ10.1105126青森1,7281,2926489393
冷スルメイカ2.0154167各地2,3762,160
サンマ35.791159北海道10,8001,285864117106
各地解凍1,6201,080
カレイ9.714980北海道1,080994756100137
青森ほかマコ1,404999756103
北海道アカ1,29686454078110
北海道アサバ6485865409997
ハマチ10.793114愛媛ほか野〆1,2421,1881,13410096
塩サケ17.68375北海道トキ
北海道アキ97291886410089
タラ類4.314880岩手ほか1,188648324120
宮城ぶわ1,512100
カツオ57.3226179宮城2,4846263247597
キンメダイ8.4494150静岡ほか6,4802,5491,08092112

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/