さといも、さつま、かぼちゃ増

東京都中央卸売市場（東京都中央卸売市場大田市場業務課）が発表した2024年8月第4週（2024年8月23日〜2024年8月29日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週4日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,471t（前週比82％、前年同期比106％）。

日ごとの動き

前週比ではさといも、さつまいも、かぼちゃ等が増加したが、レイシ（にがうり）、オクラ、トマト等が減少したため、18％の減少となった。

前年同期比ではトマト、いんげん、はくさい等が減少したが、オクラ、にんじん、とうもろこし等が増加したため、6％の増加となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で強含みとなった。

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷したが、高温障害多発のために圃場でのロスが非常に多く、前週比で17％の減少となった。引き合いは強く、北海道産の価格は強保合となった。

にんじん　北海道を中心に青森県等から入荷したが、前週比で14％の減少となった。産地での湿度がかなり高く、日照不足もあり、サイズダウンする産地も見られ始めた。傷みも目立つ。北海道産の価格は保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷したが、前週比で22％の減少となった。群馬県産の価格は弱保合となった。

レタス　長野県を中心に群馬県等から入荷したが、前週比で33％の大幅な減少となった。作柄が若干不良で、下等級品も増えた。ただし荷動きはよく、長野県産の価格は強保合となった。

はくさい　長野県を中心に入荷したが、前週比で18％の減少となった。長野県産の価格は弱保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に栃木県等から入荷したが、梅雨明け以降の高温による作柄不良が続き、前週比で19％の減少となった。群馬県産の価格は強含みとなった。

ねぎ　茨城県、北海道等から入荷し、前週比で7％の増加となった。盆明け直後は出荷しない生産者が多かったが、次第に出荷量は回復した。生育は順調。茨城県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　福島県を中心に岩手県等から入荷したが、前週比で29％の減少となった。東北の各産地が終盤に入り、正品率が低下し、入荷量も少なかった。福島県産の価格は保合となった。

なす　群馬県を中心に栃木県等から入荷したが、前週比で32％の大幅な減少となった。群馬県産の価格は弱保合となった。

トマト　北海道を中心に岐阜県等から入荷したが、前週比で39％の大幅な減少となった。北海道産は小玉傾向、青森産は花落ち着果不良の段に差し掛かり全体的に数量減となった。不足感があり、北海道産の価格は強保合となった。

ピーマン　岩手県を中心に福島県等から入荷したが、前週比で15％の減少となった。岩手県産の価格は弱含みとなった。

じゃがいも　北海道を中心に入荷し、前週比で9％の増加となった。徐々に出荷量は増加したが、玉肥大は進まず引き続き小玉傾向だった。北海道産の価格は弱保合となった。

たまねぎ　北海道を中心に入荷し、前週比で5％の増加となった。北海道産の価格は保合となった。

品目別の動き

参考：卸売市場で使う市況用語メモ

入荷量は東京都中央卸売市場全体、相場は大田市場調べ。

東京都中央卸売市場週間市況（東京都中央卸売市場大田市場業務課）

http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/