サンマ、サバ、カツオなど増

2024年8月第4週(2024年8月23日〜2024年8月29日)

サバ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2024年8月第4週(2024年8月23日〜2024年8月29日)の概況より。
28日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ2%の増加。前年同期は2023年8月25日〜2023年8月31日。
1日平均取扱数量は総量934t(89%、93%)。このうち鮮魚類は522t(前週比102%、前年同期比103%)、冷凍魚類は207t(前週比80%、前年同期比72%)、塩干加工品は206t(前週比73%、前年同期比97%)。

日ごとの動き

8月23日(金)週末の取引、入荷増で買い気は弱かった。サンマは2〜3割反落、カツオは2割、イワシは1〜2割ともに続落、アジは1〜2割下落、ブリは小甘い、スルメは弱保合、サバは保合にとどまった。相場全体では続落。

8月24日(土)休市前の取引、休み前や、台風接近による後荷薄見通しが仲卸らの買いを後押しし、荷動きはおおむね良好だった。サンマが2〜3割続落、アジは小幅続落、カツオは幾分値を戻し、ブリは強保合、イワシは小動き、サバとスルメはともに保合った。相場全体では小動き。

8月26日(月)週明けの取引、買い気はまずまず。サバとブリはともに堅調、アジは強保合、サンマは1〜2割続落、イワシは小安い、カツオは弱保合、スルメは区々。相場全体では小動き。

8月27日(火)休市前の取引、休市前だが、台風の影響による不安定な天候で、買い気は低調。サバは2〜3割、アジは1〜2割ともに下落、スルメは小安い、ブリは小幅下落、カツオとサンマはともに軟調、イワシは堅調な相場形成となった。相場全体では小幅下落。

8月29日(木)休市明けの取引、休市明けだが、入荷増と天候の悪化予報で、買い気は振るわなかった。サンマが1〜3割上伸、アジとスルメはともに1〜2割反発、ブリとカツオはともに堅調、サバは強保合、イワシは軟調。相場全体では小反発。

品目別の動き

アジ 中型が長崎と佐賀、中小型が島根と宮城主体に入荷。数量は前週に比べ38%増加し、価格は中型が2割強安、中小型が1.5割強安。

サバ 宮城主体に入荷。数量は前週に比べ50%増加し、価格は1割強安。

イワシ 北海道主体に入荷。数量は前週に比べほぼ変わらず、価格は1割安。

スルメイカ 石川主体に入荷。数量は前週に比べ8%増加し、価格は2割強安。

カツオ 宮城主体に入荷。数量は前週に比べ35%増加し、価格は4割弱安。

サンマ 北海道主体に入荷。数量は前週に比べ64%増加し、価格はわずかに下落。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2024年8月第4週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ33.789123各地23,76013,4593,024168229
海外11,3407,4884,86072107
メバチ58.212080各地※冷凍3,2401,00968010099
アジ48.8138104長崎ほか1,72874554078110
島根ほか中小64855483158
サバ16.715075宮城86445421688124
イワシ13.310169北海道1,29650821690140
スルメイカ11.8108127石川1,9441,2966757894
冷スルメイカ0.94590各地2,3762,160
サンマ32.7164394北海道8,6401,7288649849
各地解凍1,6201,080
カレイ5.210280北海道1,080799540106101
青森ほかマコ1,080972756100
北海道アカ1,08090775691122
北海道アサバ
ハマチ11.66299愛媛ほか野〆1,2421,1881,13410096
塩サケ19.099116北海道トキ
北海道アキ97291886410089
タラ類2.57496岩手ほか1,080810324150
宮城ぶわ1,512100
カツオ52.8135169宮城3,02467027061111
キンメダイ7.614976東京ほか5,4002,3331,404103111

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/