サンマ20倍増。北海道主体

2024年8月第3週(2024年8月16日〜2024年8月22日)

サンマ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2024年8月第3週(2024年8月16日〜2024年8月22日)の概況より。
21日(水)が休市のため4日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ9%の減少。前年同期は2023年8月18日〜2023年8月24日。
1日平均取扱数量は総量1,049t(103%、114%)。このうち鮮魚類は511t(前週比91%、前年同期比100%)、冷凍魚類は257t(前週比128%、前年同期比136%)、塩干加工品は281t(前週比111%、前年同期比125%)。

日ごとの動き

8月17日(土)連休明けの取引、三連休明けで入荷が少なく、荷動きは順調。スルメは1割続伸、カツオは堅調、サバは強保合、ブリは1〜3割反落、イワシは軟調、アジはできず。相場全体では区々。

8月19日(月)週明けの取引、休市明けで買い気はまずまず。大量入荷のサンマは、昨年の初荷に比べ、大幅安となったが、一部大型はキロ50万円のご祝儀相場で過去最高値を付けた。アジは6〜7割上伸、カツオは続堅調、スルメは小反落、ブリは軟調な相場形成だった。相場全体では区々。

8月20日(火)休市前の取引、休市前で入荷が少なく荷動きは順調。カツオは続堅調、ブリは小高い、イワシは堅調、アジは3〜4割反落、サバは1〜2割下落、スルメは小動き、サンマは保合った。相場全体では小動き。

8月22日(木)休市明けの取引、休市明けだが、買い気は振るわなかった。カツオは1〜4割、スルメは2〜3割、イワシは1〜2割ともに下落、ブリは小反落、サンマはおおむね倍値に急伸し、サバとアジはともに堅調。相場全体では下落。

品目別の動き

アジ 中型が鳥取、中小型が高知主体に入荷。数量は前週に比べ14%減少し、価格は中型が3.5割弱高、中小型が7.5割強高。

サバ 宮城主体に入荷。数量は前週に比べ42%減少し、価格は2割強高。

イワシ 北海道主体に入荷。数量は前週に比べほぼ変わらず、価格は2割高。

スルメイカ 石川主体に入荷。数量は前週に比べわずかに減少し、価格は2.5割高。

カツオ 宮城主体に入荷。数量は前週に比べ27%減少し、価格は8割強高。

サンマ 北海道主体に入荷。数量は前週に比べ約20倍と大幅に増加し、生の価格は前年に比べ6.5割強安。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2024年8月第3週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ37.974114各地18,3608,0113,24028697
海外19,44010,3414,968143164
メバチ48.310597各地※冷凍2,4841,0087029999
アジ35.48689鳥取1,94495459413385
高知中小972666324176100
サバ11.15843宮城864513324122119
イワシ13.210141北海道1,620567432120164
スルメイカ10.997151石川1,9441,663675125110
冷スルメイカ2.080125各地2,3762,160
サンマ20.02,000714北海道540,0001,76475634
各地解凍1,6201,080
カレイ5.194138北海道97275654011781
青森ほかマコ1,83697275610090
北海道アカ1,080999756134106
北海道アサバ
ハマチ18.8115179愛媛ほか野〆1,2421,1881,13410096
塩サケ19.1103111北海道トキ
北海道アキ97291886410089
タラ類3.494155岩手ほか54091
宮城ぶわ1,512100
カツオ39.073114宮城2,3761,107378182151
キンメダイ5.15661東京ほか3,2402,2681,62010890

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/