アジ、イワシ増。カツオは減

2024年7月第1週(2024年6月28日〜2024年7月4日)

アジ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2024年7月第1週(2024年6月28日〜2024年7月4日)の概況より。
3日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ3%の減少。前年同期は2023年6月30日〜2023年7月6日。
1日平均取扱数量は総量1,164t(116%、100%)。このうち鮮魚類は505t(前週比97%、前年同期比97%)、冷凍魚類は390t(前週比181%、前年同期比113%)、塩干加工品は268t(前週比100%、前年同期比90%)。

日ごとの動き

6月28日(金)週末の取引、入荷は減ったが、雨市で買い気は振るわなかった。イワシは2割下落、アジは1〜2割続落、サバとブリはともに軟調、カツオは2〜4割上伸。相場全体では下落。

6月29日(土)休市前の取引、引き続き入荷水準は低かったが、天候不良に加え、月末の取引とあって買い気は低調だった。アジとイワシはともに続落、カツオは小反落、サバは続軟調、ブリは弱保合、スルメは小動き。相場全体では小幅続落。

7月1日(月)週明けの取引、雨市と入荷増で買い気は低調。アジは1〜2割続落、サバは弱保合、イワシはしっかり、ブリは強保合、カツオは小動き、スルメは保合った。相場全体では小甘い。

7月2日(火)休市前の取引、入荷も減ったことで、買い気は幾分上向いた。イワシは2〜3割上伸、ブリはしっかり、アジは1〜2割続落、スルメは1〜2割下落、サバとカツオはともに軟調。相場全体では区々。

7月4日(木)休市明けの取引、入荷は若干増えたものの、休市明けで買い気はまずまず。アジとスルメはともに1〜3割反発、ブリは堅調、カツオは小甘い、イワシは区々、サバは保合った。相場全体では堅調。

品目別の動き

アジ 中型が長崎と高知、中小型が長崎主体に入荷。数量は前週に比べ37%増加し、価格は中型が1.5割強安、中小型が約3倍上昇。

サバ 宮城と千葉主体に入荷。数量は前週に比べわずかに増加し、価格は2.5割弱高。

イワシ 北海道と岩手主体に入荷。数量は前週に比べ36%増加し、価格は0.5割強安。

スルメイカ 青森と高知主体に入荷。数量は前週に比べ12%増加し、価格は1割高。

カツオ 宮城主体に入荷。数量は前週に比べ40%減少し、価格は6.5割強高。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2024年7月第1週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ45.69697各地32,4005,7242,160126135
海外11,8808,5414,212156134
メバチ45.59599各地※冷凍3,0241,01470210195
アジ34.013795長崎ほか1,7288215408488
長崎中小864670540324146
サバ24.4103110宮城ほか756389270123103
イワシ15.2136125北海道ほか2,16041721693106
スルメイカ8.7112147青森ほか2,1601,28764811081
冷スルメイカ0.810042各地2,3762,160
サンマ1.011177各地解凍1,6201,080
カレイ10.19482北海道864621324109115
青森ほかマコ1,404972540144
北海道アカ64812092
北海道アサバ
ハマチ12.0101126愛媛ほか野〆1,02699997210074
塩サケ23.4118116北海道トキ
北海道アキ97291886410089
タラ類2.87476岩手ほか594110
宮城ぶわ1,512100
カツオ34.56086宮城3,240842324167139
キンメダイ5.25360静岡ほか3,7802,1601,620111125

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/