にんじん大幅増も需要強く不足

東京都中央卸売市場（東京都中央卸売市場大田市場業務課）が発表した2024年4月第3週（2024年4月12日〜2024年4月18日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,188t（前週比105％、前年同期比98％）。

日ごとの動き

前週比ではほうれんそう、たけのこ、ごぼう等が減少したが、ふき、にんじん、だいこん等が増加したため、5％の増加となった。

前年同期比ではかぼちゃ、たけのこ、こまつな等が増加したが、そらまめ、たまねぎ、ふき等が減少したため、2％の減少となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で強含みとなった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に入荷し、前週比18％の増加となった。千葉県・茨城県産は気温が上昇し肥大が進んで増量した。暖かくなり量販需要が低下したこともあり、千葉県産の価格は弱含みとなった。

にんじん　徳島県を中心に熊本県等から入荷し、前週比32％の大幅な増加となった。高値のため量販需要は落ち着いているが、給食や業務需要が強いため不足が続いている。高値水準が続いており、徳島県産の価格は保合となった。

キャベツ　神奈川県を中心に愛知県等から順調に入荷し、前週比10％の増加となった。数量は千葉県産・神奈川県産は気温上昇によりやや増加した一方、愛知県産は冬系キャベツが最盛期を超えてやや落ち着いた。神奈川県産の価格は保合となった。

レタス　茨城県を中心に兵庫県等から入荷し、前週比10％の増加となった。茨城県産の価格は保合となった。

はくさい　茨城県を中心に入荷し、前週比2％の増加となった。気温上昇による需要低下の影響もあり、茨城県産の価格は弱保合となった。

ほうれんそう　茨城県を中心に群馬県等から入荷したが、前週比13％の減少となった。荷動きは良好で引合いは強く、茨城県産の価格は強保合となった。

ねぎ　千葉県を中心に埼玉県等から入荷し、前週比4％の減少となった。太物中心の出回りで順調に入荷している。千葉県産の価格は保合となった。

きゅうり　群馬県、埼玉県等から入荷し、前週比15％の増加となった。量販店特売があり、荷動きは良好。群馬県産の価格は保合となった。

なす　高知県を中心に入荷し、前週比13％の増加となった。需要はまずまずあり、引き合いは強めとなっている。高知県産の価格は強保合となった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷し、前週比8％の増加となった。相場は下落傾向で、荷動きはやや回復した。熊本県産の価格は弱保合となった。

ピーマン　茨城県を中心に宮崎県等から順調に入荷したが、前週比6％の減少となった。茨城県産の価格は弱含みとなった。

じゃがいも　鹿児島県を中心に北海道等から入荷したが、前週比6％の減少となった。北海道産は終盤につき数量は少なめ。一方、鹿児島県産はこれまで降雨により入荷が少なかった分、増えてきた。鹿児島県産の価格は保合となった。

たまねぎ　北海道を中心に佐賀県等から入荷したが、前週比4％の減少となった。静岡県産の新玉ねぎは終盤で減少傾向、佐賀県産は増量傾向、北海道産は終盤が近づいており、顧客が在庫をためる動きが見られる。北海道産の価格は強含みとなった。

参考：卸売市場で使う市況用語メモ

入荷量は東京都中央卸売市場全体、相場は大田市場調べ。

東京都中央卸売市場週間市況（東京都中央卸売市場大田市場業務課）

http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/