ほうれんそう茨城中心に入荷増

東京都中央卸売市場（東京都中央卸売市場大田市場業務課）が発表した2024年4月第1週（2024年3月29日〜2024年4月4日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量4,915t（前週比110％、前年同期比92％）。

日ごとの動き

前週比でははくさい、ねぎ、なす等が減少したが、ほうれんそう、だいこん、じゃがいも等が増加したため、10％の増加となった。

前年同期比ではかぼちゃ、じゃがいも、ごぼう等が増加したが、ふき、にんじん、ミニトマト等が減少したため、8％の減少となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に神奈川県等から入荷し、前週比27％の増加となった。週前半は悪天候もあり不足感が高まったため価格が上昇したものの、後半は数量が回復したため反落した。千葉県産の価格は保合となった。

にんじん　徳島県を中心に熊本県等から入荷し、前週比14％の増加となった。高値のため需要は落ち着いている。徳島県産の価格は保合となった。

キャベツ　神奈川県、愛知県等から順調に入荷したが、前年同期比12％の減少となった。前週は低温による生育停滞や雨天により数量が少なかったが、今週はやや増量した。神奈川県産の価格は前年同期比で強保合となった。

レタス　静岡県・長崎県産は終盤で減少したが、茨城県を中心に兵庫県等から入荷し、前週比22％の増加となった。価格は前週に高騰したが、今週になりやや下落し、茨城県産は弱保合となった。

はくさい　茨城県を中心に群馬県等から入荷したものの、前週比8％の減少となった。高値による需要減退の影響等から価格は大幅に下落し、茨城県産は弱保合となった。

ほうれんそう　茨城県を中心に群馬県等から入荷し、前週比28％の増加となった。関東産は前週は数量が少なく相場が高まったが今週は増量し、茨城県産の価格は弱保合となった。

ねぎ　千葉県を中心に埼玉県等から入荷したが、雨天により前週比5％の減少となった。荷動きがまずまずある中で不足感が生じ、千葉県産の価格は強含みとなった。

きゅうり　群馬県を中心に宮崎県等から入荷し、前週比1％の微増となった。荷動きはまずまず良好で、群馬県産の価格は保合となった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷し、前週比7％の増加となった。これまでの高値反動で荷動きは若干鈍化した。熊本県産の価格は保合となった。

ピーマン　茨城県を中心に宮崎県等から順調に入荷し、前週比3％の増加となった。荷動きはまずまずで、茨城県産の価格は強含みとなった。

じゃがいも　鹿児島県を中心に北海道などから入荷し、前年同期比67％の大幅な増加となった。北海道産は終盤につき数量は少なめ、鹿児島県産は天候により増減、離島物は終盤となっており、今後は本土物に切り替わる。鹿児島県産の価格は前年同期比で弱保合となった。

たまねぎ　北海道は変わらずの入荷、静岡県産の新玉ねぎは終盤で減少傾向、佐賀県産は増量傾向となり、前週比増減なしとなった。北海道産の価格は弱含みとなった。

参考：卸売市場で使う市況用語メモ

入荷量は東京都中央卸売市場全体、相場は大田市場調べ。

東京都中央卸売市場週間市況（東京都中央卸売市場大田市場業務課）

http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/