茨城産レタス低温で生育停滞

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2024年3月第4週（3月22日〜3月28日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量4,488t（前週比92％、前年同期比96％）。

日ごとの動き

前週比ではピーマン、たまねぎが増加したが、なのはな、レタス、にんじん等が減少したため、8％の減少となった。

前年同期比ではかぼちゃ、たまねぎ、じゃがいも等が増加したが、レタス、ブロッコリー、さといも等が減少したため、4％の減少となった。

市況は前週比、前年同期比ともに強保合となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に神奈川県等から入荷したが、千葉県、茨城県産が低温により生育が停滞したことから、前週比で21％の減少となった。全体量は多くなく品薄感がややあり、千葉県産の価格は強保合となった。

にんじん　徳島県を中心に千葉県等から入荷したが、千葉県、埼玉県産は生産がほぼ終了したことから、前週比で21％の減少となった。全体量が多くないが、高値水準のため荷動きは落ち着いている。徳島県産の価格は保合となった。

キャベツ　愛知県を中心に神奈川県等から入荷したが、前週比で6％の減少となった。神奈川県産は増量傾向だが低温や強風の影響で出荷数量は伸び悩んでいる。需要がある中で全体数量は少なく、愛知県産の価格は強保合となった。

レタス　茨城県を中心に長崎県等から入荷したが、茨城県産は低温による生育停滞で減少、静岡県産は最盛期を過ぎ減少傾向なことから前週比で24％の減少となった。不足感が高まり相場は上昇し、茨城県産の価格は強保合となった。

はくさい　茨城県を中心に兵庫県等から入荷したが、茨城県産の秋冬作物がほぼ終了するも春作物が低温による生育停滞、兵庫県産の冷蔵品はほぼ終了したことから、前週比で19％の減少となった。需要はまずまずな状況だが、全体量が減少して不足感が高まったことから、茨城県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　茨城県を中心に群馬県等から入荷したが、需要がある中で関東産は全体的に減少、群馬県産は一部の産地で降雪があったため露地物が減少し、前週比で13％の減少となった。数量が少ないことから引き合いは強まり、茨城県産の価格は強保合となった。

ねぎ　千葉県を中心に埼玉県等から入荷したが、前週比で1％の微減となった。千葉県、埼玉県、茨城県産は雨天で減少した日もあったが生育は順調。荷動きはまずまずあり、千葉県産の価格は保合となった。

きゅうり　、群馬県、宮崎県等から入荷したが、前週比で5％の減少となった。先週に続き荷動きはよく、群馬県産の価格は保合となった。

トマト　熊本県、栃木県等から入荷したが、熊本県、栃木県産は低温による生育停滞の影響から前週比で2％の減少となった。春商材として需要がある中で全体量が少ないことから引き合いは強まり、熊本県産の価格は強保合となった。

ピーマン　茨城県を中心に宮崎県等から入荷し、前週比で8％の増加となった。荷動きはまずまずで全体量が少ないことから荷動きはよく、茨城県産の価格は保合となった。

じゃがいも　北海道、鹿児島県等から入荷した。北海道産の入荷は先週に続き落ち着いた状況、鹿児島県産は、天候不良の影響で入荷量がやや減少したことから、前週比で10％の減少となった。荷動きは北海道、鹿児島県産ともにまずまずで、北海道産の価格は保合となった。

たまねぎ　北海道を中心に静岡県等から入荷し、前週比で2％の増加となった。静岡県産の新玉ねぎは最盛期を過ぎ減少傾向、佐賀県産は増量傾向で、新玉ねぎは量販店特売があり荷動きは良好。北海道産の価格は弱保合となった。

入荷量は東京都中央卸売市場全体、相場は大田市場調べ。
東京都中央卸売市場週間市況（東京都中央卸売市場大田市場業務課）
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/