いちご増。関東も出荷増加へ

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2024年3月第3週（3月15日〜3月21日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量1,188t（前週比97％、前年同期比99％）。

日ごとの動き

前週比ではあまなつかん、いちご、アールスメロン等が増加したが、いよかん、みかん、せとか等が減少したため、3％の減少となった。

前年同期比ではいよかん、みかん、あまなつかん等が増加したが、いちご、キウイ、りんご等が減少したため、1％の微減となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

みかん　静岡県を中心に熊本県等から入荷したが、前週比44％の大幅な減少となった。静岡県産の価格は弱保合となった。

あまなつかん　熊本県を中心に鹿児島県等から入荷し、前週比37％の大幅な増加となった。熊本県産の価格は弱保合となった。

いよかん　愛媛県を中心に入荷したが、前週比55％の大幅な減少となった。今月中旬で終了予定である。愛媛県産の価格は保合となった。

はっさく　和歌山県を中心に広島県等から入荷したが、前週比23％の減少となった。和歌山県産の価格は弱含みとなった。

不知火　熊本県、愛媛県等から入荷したが、前週比19％の減少となった。熊本県産の価格は強保合となった。

せとか　愛媛県を中心に三重県等から入荷したが、前週比40％の大幅な減少となった。露地物の販売に入り、終盤を迎えている。愛媛県産の価格は保合となった。

清見　愛媛県を中心に和歌山県等から入荷し、前週比4％の増加となった。愛媛県産の価格は保合となった。

りんご　青森県を中心に入荷したが、前週比2％の減少となった。価格は青森県産「ふじ」は保合、「王林」は強保合となった。

いちご　栃木県、福岡県等から入荷し、前週比20％の増加となった。関東産地は気温は低いものの日射があるため、出荷量は横ばいから増え始めている。九州産地は色づきがいい「あまおう」の入荷量が増えている。価格は栃木県産「とちおとめ」および静岡県産「紅ほっぺ」は保合、佐賀県産「いちごさん」は弱含み、福岡県産「あまおう」は弱保合となった。

アールスメロン　静岡県を中心に高知県等から入荷し、前週比15％の増加となった。引き合いは若干弱くなってきており、静岡県産の価格は弱含みとなった。

キウイ　福岡県、和歌山県等から入荷し、前週比増減なしとなった。国内産が徐々に少なくなり始めており、荷動きは弱いものの在庫確保に走る業者によって引き合いは強くなっている。福岡県産の価格は保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2024年3月第3週）