春商材で春キャベツに引き合い

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2024年3月第2週（3月8日〜3月14日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量4,758t（前週比95％、前年同期比96％）。

日ごとの動き

前週比ではピーマン、にんじん、きゅうり等が増加したが、なのはな、じゃがいも、なましいたけ等が減少したため、5％の減少となった。

前年同期比ではかぼちゃ、にんじん、はくさい等が増加したが、なのはな、さといも、ほうれんそう等が減少したため、4％の減少となった。

市況は前週比、前年同期比ともに強保合となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に神奈川県等から入荷したが、神奈川県産が最盛期を過ぎ減少したことから、前週比で17％の減少となった。千葉県産の価格は強保合となった。

にんじん　徳島県を中心に千葉県等から入荷した。千葉県、埼玉県産は最終盤に入ったことから先週より更に減少しているが、後続の徳島県産が増量傾向のため前週比で19％の増加となった。荷動きはほどほどだが、全体量が多くないため、徳島県産の価格は強保合となった。

キャベツ　愛知県を中心に神奈川県等から入荷したが、気温低下や曇雨天で生育が停滞していることから前週比で2％の減少となった。前週に続き量販店が春商材を展開するため春キャベツの引き合いがでており、愛知県産の価格は強含みとなった。

レタス　茨城県を中心に静岡県等から入荷したが、茨城県産は出荷抑制、静岡県産は最盛期を過ぎ微減となったことから、前週比で20％の減少となった。全体量が減ったことで相場は上昇し、茨城県産の価格は強保合となった。

はくさい　茨城県を中心に兵庫県等から入荷した。春作物が漸増するも茨城県産の秋冬作物が最終盤で減少したことから、前週比で22％の減少となった。例年、兵庫県産の冷蔵品が出荷ピーク期だが、輸送コストが高いことから関東への出荷が少なくなっている。全体量が少ないことから不足感が強まり、茨城県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　茨城県を中心に群馬県等から入荷したが、前週比で17％の減少となった。茨城県産の価格は強保合となった。

ねぎ　千葉県を中心に埼玉県等から入荷したが、前週比で3％の減少となった。荷動きはまずまずながら、千葉県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　、群馬県、宮崎県等から入荷し、前週比で18％の増加となった。群馬県、高知県、宮崎県産が天候不良により少なかったが、数量はやや回復してきた。前週の相場上昇の反動で荷動きは鈍化し、群馬県産の価格は弱含みとなった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷したが、前週比で2％の減少となった。荷動きはまずまずで、熊本県産の価格は保合となった。

ピーマン　茨城県、宮崎県等から入荷し、前週比で19％の増加となった。高値水準のため荷動きはやや落ち着いており、茨城県産の価格は保合となった。

じゃがいも　北海道を中心に鹿児島県等から入荷したが、鹿児島県産は天候不良の影響で入荷が少なかったことから、前週比で29％の減少となった。全体量が少ないことから、北海道、鹿児島県産ともに引き合いが出てきており、北海道産の価格は強含みとなった。

たまねぎ　北海道を中心に静岡県等から入荷し、前週比で3％の増加となった。北海道産の価格は保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2024年3月第2週）