アジ2倍増。中小型5.5割安

2024年3月第1週(3月1日〜3月7日)

アジ(イメージ)

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2024年3月第1週(3月1日〜3月7日)の概況より。
6日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ20%の増加。
1日平均取扱数量は総量1,142t(前週比128%、前年同期比109%)。

このうち鮮魚類は535t(前週比120%、前年同期比99%)、冷凍魚類は313t(前週比138%、前年同期比147%)、塩干加工品は294t(前週比134%、前年同期比102%)。

日ごとの動き

3月1日(金) 週末の取引、月替わりだが、雨市で買い気は低調。スルメが堅調、イワシはしっかり、サバとカツオはともに強保合、アジが2〜3割下落、ブリは小甘い。相場全体では強保合

3月2日(土) 休市前の取引、天候の回復で買い気が上向いた事で、荷動きはおおむね良好だった。アジが2割ほど続落、サバが弱保合、ブリが小反落、スルメは続堅調、カツオとイワシもともに底堅い値動きだった。相場全体では区々

3月4日(月) 週明けの取引、買い気は上向き。アジが堅調、サバは強保合、カツオは軟調、イワシは小甘い、ブリは小動き、スルメは保合った。相場全体では小動き

3月5日(火) 休市前の取引、天候の悪化予報などから買い気は弱く、入荷も少なかった。アジとブリがともに1〜2割下落、イワシは小安く、サバは軟調、カツオは1〜3割上伸、スルメは保合った。相場全体では小安い

3月7日(木) 休市明けの取引、買い気は順調。アジが2〜3割続落、イワシとブリはともに軟調、サバは弱保合、カツオはしっかり、スルメは区々。相場全体では軟調

品目別の動き

アジ 中型が長崎と佐賀、中小型が三重主体に入荷。数量は前週に比べ約2倍に増加し、価格は中型が5.5割弱安、中小型が5.5割安。

サバ 富山と長崎主体に入荷。数量は前週に比べ27%増加し、価格はわずかに下落

イワシ 鳥取と宮城主体に入荷。数量は前週に比べ18%増加し、価格は0.5割安。

スルメイカ 富山主体に入荷。数量は前週に比べ35%増加し、価格は0.5割弱高。

カツオ 宮崎と愛媛主体に入荷。数量は前週に比べ31%減少し、価格は2割強高。

ムキカキ 5%減少し、三陸産の価格は1割高。

主な水産物の市況(2024年3月第1週)

品名1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄高値中値安値前週比中値前年同期比
マグロ37.4113110各地15,6607,8903,456128152
海外8,6404,9753,24099100
メバチ48.2125112各地※冷凍2,7001,0907569988
アジ38.5269124長崎ほか2,37676743246113
三重中小1,08097286445-
サバ30.4127102富山ほか1,2964432169895
イワシ35.111898鳥取ほか86438921695124
スルメイカ4.2135105富山1,7281,2871,080104109
冷スルメイカ1.37654各地2,376-1,944--
サンマ1.010083各地解凍1,620-864--
カレイ19.5120112北海道81057232480120
青森ほかマコ1,620891540108132
北海道アカ86472954092138
北海道アサバ864729324120162
ハマチ27.196215愛媛ほか野〆1,0801,02697210066
塩サケ28.015689北海道トキ-----
北海道アキ97291886410089
タラ類15.08799岩手ほか1,404-216--
宮城ぶわ-----
カツオ14.76984宮崎ほか2,7001,058756122161
キンメダイ6.517640千葉ほか6,2642,5271,620106127
ムキカキ12.595132三陸4,3202,7071,296110149
各地2,484-1,080--
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/