はくさいなどが秋冬作終盤へ

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2024年2月第3週（2月16日〜2月22日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週4日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,412t（前週比87％、前年同期比111％）。

日ごとの動き

前週比ではピーマン、なす、きゅうり等が増加したが、はくさい、なましいたけ、だいこん等が減少したため、13％の減少となった。

前年同期比ではさといも、はくさい、だいこんが減少したが、ピーマン、ブロッコリー、こまつな等が増加したため、11％の増加となった。

市況は前週比で弱含み、前年同期比で保合となった。

品目別の動き

だいこん　神奈川県、千葉県等から入荷したが、前週比で21％の減少となった。気温が高く需要が減退したことから荷動きは鈍化。神奈川県産の価格は弱保合となった。

にんじん　千葉県を中心に鹿児島県等から入荷したが、千葉県・埼玉県産が終盤に入り減少したことから前週比で9％の減少となった。全体量は少なめだが、前週に相場が上昇したことから引き合いは弱くなり、千葉県産の価格は保合となった。

キャベツ　愛知県を中心に千葉県等から入荷したが、前週比で13％の減少となった。量販店特売や気温が高いことで需要が増加し、愛知県産の価格は強保合となった。

レタス　静岡県、茨城県等から入荷したが、前週比で6％の減少となった。静岡県産は最盛期を過ぎたことからやや減少し、後続の茨城県産は順調に増量。数量は十分なことから荷動きは鈍く、静岡県産の価格は弱保合となった。

はくさい　茨城県を中心に群馬県等から入荷したが、茨城県産は秋冬作が終盤に向かい減少していることから、前週比で32％の大幅な減少となった。気温が上昇し需要が減退したことから、茨城県産の価格は弱保合となった。

ほうれんそう　茨城県を中心に群馬県等から入荷した。関東産は気温が高く生育が順調なことから前週比で4％の増加となった。価格が手ごろなことや量販店特売により荷動きはまずまずで、茨城県産の価格は弱保合となった。

ねぎ　千葉県を中心に埼玉県等から入荷したが、前週比で13％の減少となった。千葉県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　、宮崎県を中心に千葉県等から入荷し、前週比で5％の増加となった。需要は落ち着いており、全体量増加により相場はやや下落したことから、宮崎県産の価格は弱保合となった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷したが、前週比で18％の減少となった。大玉比率が低下しているため、大玉の引き合いがある。熊本県産の価格は保合となった。

ピーマン　宮崎県を中心に高知県等から入荷し、前週比で17％の増加となった。堅調相場のため引き合いは落ち着いており、宮崎県産の価格は保合となった。

じゃがいも　北海道を中心に鹿児島県等から入荷したが、前週比で9％の減少となった。北海道産は発芽の懸念があることから荷動きは鈍く、鹿児島県産の新ばれいしょは需要がある。北海道産の価格は保合となった。

たまねぎ　北海道を中心に入荷したが、前週比で19％の減少となった。北海道産は高値堅持のため荷動きは鈍く、静岡県産の新玉ねぎの荷動きはよい。北海道産の価格は強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2024年2月第3週）