イワシ5倍増、3.5割弱安

2024年1月第1週(1月5日〜1月11日)

イワシ(イメージ)

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2024年1月第1週(1月5日〜1月11日)の概況より。
10日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ12%の増加。
1日平均取扱数量は総量1,068t(前週比92%、前年同期比113%)。

このうち鮮魚類は564t(前週比112%、前年同期比117%)、冷凍魚類は229t(前週比78%、前年同期比123%)、塩干加工品は275t(前週比74%、前年同期比99%)。

日ごとの動き

1月5日(金) 週末の取引、初市とあって買い気よく、おおむね順調な売れ行きだった。アジとメジがともに堅調、スルメが2割高、サバとイワシもともに底堅く、カツオは2〜3割安く、ブリも小幅安だった。相場全体では区々

1月6日(土) 休市前の取引、入荷増を受け、相場はほぼ全面安の展開となった。アジが半値水準、サバとイワシはともに下落、スルメも幾分値を下げ、カツオは弱保合、ブリは小動きにとどまった。相場全体では下落

1月8日(月) 週明けの取引、祝日の開市で買い気はいまひとつ。アジが2〜3割続落、カツオは1〜2割下落、スルメは小幅ながら続落、サバは軟調、イワシは小甘い、ブリは1〜2割上伸、メジは保合。相場全体では小幅続落

1月9日(火) 休市前で、買い気はやや上向き。スルメが2〜3割反落し、イワシは2割上伸、カツオはしっかり、サバは強保合、アジは1〜2割続落、メジは小甘い、ブリは小動き。相場全体では小反発

1月11日(木) 休市明けの取引、買い気はまずまず。ブリが1〜3割、カツオは1〜2割ともに下落し、メジもおおむね下落、アジは2割続落し、イワシは小反落、サバとスルメはともに軟調な相場形成となった。相場全体では反落

品目別の動き

アジ 中型が長崎、中小型が三重主体に入荷。数量は前週に比べ62%増加し、価格は中型が2割弱高、中小型が約2倍。

サバ 長崎と宮城主体に入荷。数量は前週に比べ約2倍に増加し、価格は2割弱安。

イワシ 岩手主体に入荷。数量は前週に比べ約5倍に増加し、価格は3.5割弱安。

スルメイカ 富山主体に入荷。数量は前週に比べわずかに増加し、価格は1割弱安。

カツオ 三重と愛媛主体に入荷。数量は前週に比べ24%増加し、価格は1.5割安。

ムキカキ 7%増加し、三陸産の価格は1割弱安。

主な水産物の市況(2024年1月第1週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄高値中値安値前週比中値前年同期比
マグロ44.365144各地518,4009,9862,700136194
海外4,8604,0503,024--
メバチ376194各地※冷凍3,2401,420680129108
アジ36.1162119長崎3,2401,037432118145
三重中小1,6201,008432233124
サバ27.2234116長崎ほか1,2964542168186
イワシ30.9533124岩手1,2963892706692
スルメイカ4.310243富山1,9441,46092991138
冷スルメイカ1.77785各地1,080-810--
サンマ1.417558各地解凍1,620-864--
カレイ12.3132100北海道864824756148134
青森ほかマコ86462154011588
北海道アカ972797540117117
北海道アサバ756572324113193
ハマチ42.8121195愛媛ほか野〆1,1881,1341,08010072
塩サケ22.2114101北海道トキ-----
北海道アキ1,0801,02697210090
タラ類29.614598岩手ほか1,080-324--
宮城ぶわ1,566-1,512--
カツオ2.6124217三重ほか2,7001,4047568577
キンメダイ4.78069千葉ほか5,1842,0951,62010587
ムキカキ14.3107117三陸5,4003,3421,40492102
各地2,376-1,080--
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/