不知火26％増。引き合い強い

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年12月第2週（12月8日〜12月14日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量2,035t（前週比99％、前年同期比96％）。

日ごとの動き

前週比では、いちご、ほしがき、不知火等が増加したが、かき、西洋なし、りんご等が減少したため、1％の微減となった。

前年同期比では、いちご、キウイ、アールスメロン等が増加したが、西洋なし、かき、りんご等が減少したため、4％の減少となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

みかん　愛媛県を中心に和歌山県等から入荷したが、前週比1％の微減となった。早生は終盤に入り、普通中心の販売に変わってきている。早生同様に小玉傾向で、出荷量は伸びていない。愛媛県産普通および早生の価格は保合となった。

不知火　熊本県を中心に大分県等から入荷し、前週比26％の増加となった。年内の販売は十分にあり、引き合いは強く荷動きはよいが、価格は前週と変わらず、熊本県産は保合となった。

りんご　青森県を中心に長野県等から入荷したが、前週比5％の減少となった。引き合いは弱いが入荷量が少ないため、価格は前年に比べ高い。青森県産「ふじ」および「王林」の価格は前週比でともに保合となった。

西洋なし　山形県を中心に入荷したが、前週比16％の減少となった。山形県産「ラ・フランス」の価格は保合となった。

かき　福岡県を中心に岐阜県等から入荷したが、前週比48％の大幅な減少となった。「富有」は終盤に入り、中下旬からは袋掛け、下旬からは冷蔵物の販売に入る。福岡県産「富有」の価格は保合となった。

いちご　栃木県産「とちおとめ」、福岡県産「あまおう」、佐賀県産「いちごさん」、静岡県産「紅ほっぺ」等が入荷し、各産地で出荷量が増えていることから前週比70％の大幅な増加となった。栃木県産「とちあいか」が「とちおとめ」に代わって今年から作付面積を増やし、出荷量も多い。暖冬で日射が強く着色が進み、小玉の出荷が進んでいる。価格は栃木県産「とちおとめ」は保合、福岡県産「あまおう」および静岡県産「紅ほっぺ」は弱含み、佐賀県産「いちごさん」は弱保合となった。

アールスメロン　静岡県を中心に熊本県等から入荷したが、前週比増減なしとなった。静岡県産の価格は弱保合となった。

キウイ　福岡県を中心に和歌山県等から入荷し、前週比5％の増加となった。福岡県産の価格は保合となった。

ほしがき　長野県を中心に富山県等から入荷し、前週比43％の大幅な増加となった。長野県産「市田」が出荷ピークに向かっている。価格は長野県産「市田」は弱保合、福島県産「アンポ」は保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2023年12月第2週）