いちご各地から入荷し大幅増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年12月第4週（11月24日〜11月30日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量2,098t（前週比122％、前年同期比100％）。

日ごとの動き

前週比では、西洋なしが減少したが、いちご、アールスメロン、みかん等が増加したため、22％の増加となった。

前年同期比では、西洋なし、いちご、かき等が減少したが、アールスメロン、みかんが増加したため、増減なしとなった。

市況は前週比で保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

みかん　愛媛県を中心に長崎県等から早生等が入荷し、前週比28％の増加となった。早生の入荷は徐々に増えてきている。引き合いは弱く荷動きも鈍化しているため販売苦戦が続いている。全体的に食味はよいが、前進出荷が続いているため入荷量は前年に比べて多い。愛媛県産早生の価格は保合となった。

りんご　山形県、青森県等から「ふじ」、青森県を中心に岩手県等から「王林」が入荷し、前週比12％の増加となった。「サンふじ」中心にギフト需要に入り高値が続いている。一部、高温の影響が残り着色不足の品物の入荷が続いている。価格は山形県産「ふじ」は保合、青森県産「王林」は弱保合となった。

西洋なし　山形県を中心に入荷したが、前週比8％の減少となった。山形県産「ラ・フランス」の価格は保合となった。

かき　福岡県を中心に奈良県等から「富有」、愛知県を中心に静岡県等から「次郎」、新潟県、山形県等から平核無等が入荷し、前週比8％の増加となった。入荷の中心は「富有」となっている。平核無は新潟県産をはじめ入荷終了、「次郎」も終盤に入っている。価格は福岡県産「富有」および愛知県産「次郎」は保合、新潟県産平核無は弱保合となった。

いちご　栃木県産「とちおとめ」、福岡県産「あまおう」、佐賀県産「いちごさん」、静岡県産「紅ほっぺ」等が入荷し、前週134％の大幅な増加となった。「あまおう」は入荷が増えたことで価格は下がった。価格は栃木県産「とちおとめ」は保合、福岡県産「あまおう」および静岡県産「紅ほっぺ」は弱保合となった。

アールスメロン　静岡県、熊本県等から入荷し、前週比35％の大幅な増加となった。11月末に引き合いが強く価格が上がり、静岡県産は強保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2023年11月第4週）