かぼちゃ、さといもなどが増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年9月第1週（9月1日〜9月7日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量4,626t（前週比89％、前年同期比86％）。

日ごとの動き

前週比ではかぼちゃ、さといも、さつまいも等が増加したが、とうもろこし、トマト、えだまめ等が減少したため、11％の減少となった。

前年同期比ではまつたけ、きゅうりが増加したが、とうもろこし、ほうれんそう、えだまめ等が減少したため、14％の減少となった。

市況は前週比、前年同期比ともに強保合となった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷したが、高温による病害・品質不良が発生し、圃場での廃棄が増えていることから、前週比で3％の減少となった。月初の特売等により、引き合いはやや強まり、北海道産の価格は強含みとなった。

にんじん　北海道を中心に入荷したが、高温による品質不良、圃場での廃棄が多いことから、前週比で7％の減少となった。学校給食が再開したことで太物の引き合いは強くなっている。北海道産の価格は保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷したが、各産地で出荷調整が入り、前週比で20％の減少となった。荷動きはまずまずあることから、不足感が生じ引き合いは強まり、群馬県産の価格は強保合となった。

レタス　長野県を中心に入荷したが、高温と降雨の影響により前週比で13％の減少となった。荷動きはまずまずで、不足感があることから相場は上昇し、長野県産の価格は強保合となった。

はくさい　長野県を中心に入荷したが、前週比で2％の減少となった。量販店特売があったことから需要が増え、高温・干ばつの影響が残っていることから相場は上昇し、長野県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に岐阜県等から入荷したが、前週比で13％の減少となった。高値の状態が続いているが、引き合いはあり、群馬県産の価格は強保合となった。

きゅうり　、福島県を中心に岩手県等から入荷したが、前週比で9％の減少となった。数量は少なく、下位等級品の割合が高く、上位等級品は不足感がある。相場は下落し、福島県産の価格は弱保合となった。

なす　群馬県を中心に栃木県等から入荷したが、再度干ばつ傾向になり、数量が伸び悩んだことから、前週比で15％の減少となった。荷動きはまずまずあり、引き合いは強く、群馬県産の価格は強保合となった。

トマト　北海道を中心に岐阜県等から入荷したが、前週比で26％の減少となった。荷動きは良好で、北海道産の価格は強保合となった。

ピーマン　岩手県を中心に茨城県等から入荷したが、岩手県産、福島県産が干ばつと高温障害により、前週比で17％の減少となった。需要があり、引き合いは強く、岩手県産の価格は強保合となった。

じゃがいも　北海道を中心に入荷し、前週比で3％の増加となった。全体量は充分だが、イタミや発芽がみられる。需要は減退し、荷動きは鈍いものの、学校給食の再開で大玉の需要が高まり、北海道産の価格は保合となった。

たまねぎ　北海道を中心に入荷したが、前週比で4％の減少となった。高温の影響で生育が停滞気味なことから大玉が少なかった。大玉の引き合いは強いが、小玉の荷動きは鈍く、北海道産の価格は弱保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2023年9月第1週）