さといも、さつまいもなど増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年8月第4週（8月25日〜8月31日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,173t（前週比103％、前年同期比95％）。

日ごとの動き

前週比ではとうもろこし、ピーマン、えだまめ等が減少したが、さといも、さつまいも、いんげん等が増加したため、3％の増加となった。

前年同期比ではトマト、きゅうり、いんげん等が増加したが、えだまめ、とうもろこし、オクラ等が減少したため、5％の減少となった。

市況は前週比で強含み、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷したが、高温による品質不良の影響が見られ、前週比で2％の減少となった。需要は弱いが数量が少ないことから、北海道産の価格は強保合となった。

にんじん　北海道を中心に入荷し、前週比で9％の増加となった。高温の影響で売れ行きはよくないが、品質不良、圃場廃棄が多いことから数量は少ないため相場は上昇し、北海道産の価格は強保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷し、前週比で1％の微増となった。月初の特売需要でやや動きはあるものの数量は充分なことから、群馬県産の価格は弱保合となった。

レタス　長野県を中心に群馬県等から入荷し、前週比で増減なしとなった。月初の特売需要で荷動きはまずまず良好で、長野県産の価格は強保合となった。

はくさい　長野県を中心に入荷し、前週比で14％の増加となった。高値が続いていたなかで数量が増え相場は下落し、長野県産の価格は弱保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に岐阜県等から入荷し、前週比で8％の増加となった。高値の状態が続き、荷動きは落ち着いている。群馬県産の価格は強保合となった。

ねぎ　茨城県、北海道等から入荷した。北海道、青森県産は高温、干ばつの影響が続いているが順調に入荷したことから、前週比で5％の増加となった。荷動きは鈍く、茨城県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　、福島県を中心に岩手県等から入荷し、前週比で7％の増加となった。数量は少なく、下位等級品の割合が高くなっている。上位等級品は不足感があることから、福島県産の価格は強保合となった。

なす　群馬県を中心に栃木県等から入荷したが、前週比で1％の微減となった。荷動きはよく、群馬県産の価格は弱含みとなった。

トマト　北海道を中心に岐阜県等から入荷し、岐阜県産や千葉県産の出荷が増えたことから、前週比で14％の増加となった。北海道産の価格は強保合となった。

ピーマン　岩手県を中心に茨城県等から入荷したが、岩手県産、福島県産が干ばつと高温障害により、前週比で13％の減少となった。全体数量が減少したことと特売需要が重なり引き合いが強まり、岩手県産の価格は強保合となった。

じゃがいも　北海道を中心に入荷し、前週比で9％の増加となった。全体量は充分だがイタミや発芽がみられる。需要は減退し荷動きは鈍いものの、学校給食の再開で大玉の需要が高まり、北海道産の価格は強含みとなった。

たまねぎ　北海道を中心に入荷したが、前週比で1％の微減となった。高温の影響で生育が停滞気味なことから大玉が少なかった。大玉の引き合いは強いが、小玉の荷動きは鈍く、北海道産の価格は弱含みとなった。

主な農産物（野菜）の市況（2023年8月第4週）