長野レタス高温・雨で品質低下

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年8月第3週（8月18日〜8月24日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週4日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,022t（前週比85％、前年同期比96％）。

日ごとの動き

前週比ではかぼちゃ、ピーマン、さといも等が増加したが、じゃがいも、ほうれんそう、レイシ（にがうり）」等が減少したため、15％の減少となった。

前年同期比ではじゃがいも、かぼちゃ、ピーマン等が増加したが、オクラ、いんげん、えだまめ等が減少したため、4％の減少となった。

市況は前週比で強含み、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷したが、高温による品質不良の影響が見られ、前週比で12％の減少となった。数量は少ないが需要が弱いことから、北海道産の価格は保合となった。

にんじん　北海道を中心に入荷したが、高温による品質不良・圃場廃棄が多いことから、前週比で23％の減少となった。数量が少ないことから、北海道産の価格は強保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷したが、前週比で4％の減少となった。数量は充分なことから荷動きは鈍く、群馬県産の価格は弱保合となった。

レタス　長野県を中心に群馬県等から入荷したが、前週比で16％の減少となった。今週も引き続き、長野県産は高温と降雨の影響による品質低下が見受けられる。数量は少ないが荷動きは鈍く、長野県産の価格は保合となった。

はくさい　長野県を中心に入荷したが、干ばつによる影響はやや改善が見られるも、高温による品質低下が発生していることから、前週比で7％の減少となった。需要が少ないことから、長野県産の価格は保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に岐阜県等から入荷したが、高温の影響で出荷が少ないことから、前週比で28％の減少となった。群馬県産の価格は強保合となった。

ねぎ　茨城県、北海道等から入荷した。北海道、青森県産は高温、干ばつの影響があったものの順調に入荷したことから、前週比で6％の増加となった。旧盆明け以降は数量が増え、高値反動により荷動きが鈍化したため相場は下落し、茨城県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　、福島県を中心に岩手県等から入荷したが、高温、干ばつ、成り疲れの影響により、前週比で22％の減少となった。数量が少ないことから相場は上昇し、福島県産の価格は強保合となった。

なす　群馬県を中心に栃木県等から入荷したが、前週比で15％の減少となった。荷動きはよく、群馬県産の価格は強含みとなった。

トマト　北海道を中心に青森県等から入荷したが、北海道、東北産は前進出荷傾向だったことから端境となり、前週比で26％の減少となった。数量が減少したことで不足感が強まり、北海道産の価格は強保合となった。

ピーマン　岩手県を中心に福島県等から入荷し、前週比で9％の増加となった。入荷量が増えたことで引き合いは落ち着き、岩手県産の価格は弱含みとなった。

じゃがいも　北海道を中心に入荷したが、前週比で29％の減少となった。全体量は充分で需要が弱いことから、北海道産の価格は弱保合となった。

たまねぎ　北海道を中心に入荷したが、前週比で27％の減少となった。全体量は充分で需要が弱いことから、北海道産の価格は弱含みとなった。

主な農産物（野菜）の市況（2023年8月第3週）