りんご今年産販売がスタート

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年8月第3週（8月18日〜8月24日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週4日、前年5日。
1日平均入荷量は総量1,247t（前週比96％、前年同期比92％）。

日ごとの動き

前週比では、みかん、りんご、なし等が増加したが、もも、すもも、すいか等が減少したため4％の減少となった。

前年同期比ではなしが増加したが、ネクタリン、もも、りんご等が減少したため、8％の減少となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

みかん　佐賀県を中心に愛知県等から入荷したが、前年同期比15％の減少となった。週末から「グリーンハウスみかん」の販売が始まった。佐賀県産「ハウスみかんの価格は前年同期比で強保合となった。

りんご　長野県を中心に山形県等から入荷し、前週比71％の大幅な増加となった。長野県産「シナノリップ」の販売が進む中、岩手県産「紅ロマン」の販売が始まっており、徐々に2023年産りんごの販売となってきている。引き合いは強く、長野県産「つがる」の価格は強含みとなった。

なし　茨城県、栃木県等から入荷し、前週比20％の増加となった。茨城県、千葉県産は「豊水」の販売が始まった。茨城県産「幸水」の価格は弱保合となった。

もも　福島県、山梨県等から入荷したが、旧盆前と比べて入荷量は落ち、前週比30％の大幅な減少となった。引き合いは強く荷動きもよい。福島県産の価格は保合となった。

ネクタリン　長野県を中心に山梨県等から入荷したが、前週比9％の減少となった。長野県産の価格は保合となった。

すもも　山梨県、山形県等から入荷したが、前週比30％の減少となった。全体的に出荷時期が早くなっており、終盤の品種の入荷が始まった。山梨県産の価格は強含みとなった。

ぶどう　山梨県を中心に山形県等から入荷し、前週比7％の増加となった。各品種で露地物の出荷に入った。前年に比べ、入荷量は前進出荷と高温障害等の影響で若干少なくなっているが、引き合いは弱く価格も安くなっている。価格は山形県産「デラウェア」、山梨県産「シャインマスカット」、岡山県産「アレキサンドリア」、山梨県産「ピオーネ」は弱保合、山梨県産「巨峰」は弱含みとなった。

いちじく　愛知県を中心に和歌山県等から入荷し、前週比17％の増加となった。愛知県産の価格は強保合となった。

アールスメロン　静岡県、青森県等から入荷したが、前週比6％の減少となった。静岡県産の価格は強含みとなった。

すいか　山形県産は出荷ピークを過ぎ終盤に入ってきており、長野県産は若干増えたものの横ばいの出荷となり、入荷量は前週比25％の減少となった。2L,3Lは引き合いが強く荷動きもよく、山形県産の価格は強含みとなった。

主な農産物（果実）の市況（2023年8月第3週）