にんじん、かぼちゃなど増加

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年7月第5週（7月28日〜8月3日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,161t（前週比104％、前年同期比102％）。

日ごとの動き

前週比ではブロッコリー、レイシ（にがうり）、だいこん等が減少したが、にんじん、かぼちゃ、トマト等が増加したため、4％の増加となった。

前年同期比ではいんげん、ピーマン、ほうれんそう等が減少したが、たまねぎ、トマト、ミニトマト等が増加したため、2％の増加となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で強含みとなった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷したが、北海道産は出荷が増えているものの青森県産が終盤に向け減少したことから、前週比で9％の減少となった。北海道産の価格は強保合となった。

にんじん　青森県、北海道等から入荷し、青森県産が終盤に向かい減少しているものの北海道産は後続産地から順調に入荷していることから、前週比で39％の大幅な増加となった。青森県産の価格は強保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷し、前週比で6％の増加となった。月初に量販店特売があったことから荷動きはまずまずで、群馬県産の価格は保合となった。

レタス　長野県を中心に群馬県等から入荷したが、前週比で7％の減少となった。長野県産の価格は弱保合となった。

はくさい　長野県を中心に入荷し、高温の影響で干ばつ傾向となったため出荷数量が伸び悩み、前週比で増減なしとなった。量販店需要は少ないが、全体の数量が多くないことから若干不足する日もあり、長野県産の価格は保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に栃木県等から入荷し、前週比で3％の増加となった。高温の影響で各産地の出荷が少ないことから相場は上昇し、群馬県産の価格は強保合となった。

ねぎ　茨城県を中心に北海道等から入荷し、前週比で9％の増加となった。荷動きは鈍く、茨城県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　、福島県を中心に岩手県等から順調に入荷し、前週比で14％の増加となった。量販店特売の需要があることから荷動きはよく、福島県産の価格は保合となった。

なす　群馬県を中心に栃木県等から入荷したが、前週比で8％の減少となった。群馬県産の価格は弱保合となった。

トマト　北海道を中心に青森県等から入荷し、北海道産は各産地が出揃ったことから、前週比で25％の増加となった。荷動きはやや鈍化し、北海道産の価格は弱含みとなった。

ピーマン　茨城県、岩手県等から入荷したが、茨城県産は出荷ピークを過ぎていることから、前週比で7％の減少となった。量販店特売需要があることから荷動きはよく、茨城県産の価格は強保合となった。

じゃがいも　茨城県、北海道等から入荷し、静岡県産は最終盤で大幅に減少したが、北海道産が各産地からの出荷が増え、前週比で20％の増加となった。気温が高く需要が減退していることから荷動きはやや鈍く、茨城県産の価格は弱保合となった。

たまねぎ　兵庫県を中心に北海道等から入荷し、兵庫県産は終盤で減少したものの佐賀県産は選果機の故障により減少していたが回復し、北海道産の出荷も増えてきたため、前週比で4％の増加となった。全体量充分なことから荷動きは鈍く、兵庫県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2023年7月第5週）