マンゴー増。価格には落ち着き

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年5月第2週（5月5日〜5月11日）の概況より。
開市日数は、今週4日、前週3日、前年5日。
1日平均入荷量は総量1,392t（前週比106％、前年同期比107％）。

日ごとの動き

前週比では、りんご、アールスメロンが減少したが、ぶどう、クインシーメロン、マンゴー等が増加したため、6％の増加となった。

前年同期比では、さくらんぼ、びわ、アールスメロン等が減少したが、ぶどう、りんご、すいか等が増加したため、7％の増加となった。

市況は前週比、前年同期比ともに保合となった。

品目別の動き

あまなつかん　熊本県、鹿児島県等から入荷し、前週比101％の大幅な増加となった。熊本県産の価格は保合となった。

りんご　青森県を中心に入荷した。「有袋ふじ」の販売が中心となってきているが、入荷量は前年に比べて若干少なく、前週比29％の減少となった。青森県産「ふじ」の価格は強保合となった。

びわは長崎県を中心に千葉県等から入荷し、前週比89％の大幅な増加となった。長崎県産の価格は弱含みとなった。

さくらんぼは山形県を中心に山梨県等から入荷し、前週比63％の大幅な増加となった。「紅さやか」が終盤となり、「佐藤錦」がピークに入っている。山形県産の価格は強保合となった。

いちご　栃木県産「とちおとめ」、福岡県産「あまおう」を中心に入荷し、前週比15％の増加となった。価格は栃木県産「とちおとめ」は弱含み、福岡県産「あまおう」は強保合となった。

アールスメロン　静岡県を中心に熊本県等から入荷したが、前週比5％の減少となった。静岡県産の価格は強保合となった。

プリンスメロンは茨城県を中心に入荷し、前週比73％の増加となった。茨城県産の価格は弱保合となった。

クインシーメロンは熊本県を中心に茨城県等から入荷し、出荷ピークに入ったことから前週比155％の大幅な増加となった。小玉傾向により荷動きが鈍く、量販店等の売価も高いため引合いが弱くなっており、熊本県産の価格は弱保合となった。

アンデスメロン　茨城県を中心に熊本県等から入荷し、前週比50％の大幅な増加となった。茨城県産の価格は強保合となった。

すいか　熊本県を中心に千葉県等から入荷し、前週比26％の増加となった。熊本県産の価格は強保合となった。

こだますいか　茨城県を中心に群馬県等から入荷し、前週比40％の大幅な増加となった。荷動きはよく引合いが強くなっており、茨城県産の価格は保合となった。

マンゴー　宮崎県を中心に鹿児島県等から入荷し、前週比112％の大幅な増加となった。前年は母の日が連休明けすぐであり、入荷が少なく価格が上昇したが、今年は連休明け一週間後であり落ち着いている。また前年の価格急騰を受け今年はギフトを除外した店舗もあり、宮崎県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2023年5月第2週）