愛媛伊代柑は宮内から弥生紅へ

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年3月第1週（3月3日〜3月9日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量1,373t（前週比101％、前年同期比98％）。

日ごとの動き

前週比ではいよかん、みかん、りんご等が減少したが、せとか、はっさく、あまなつかん等が増加したため、1％の微増となった。

前年同期比でははっさく、りんご、みかんなどが増加したが、あまなつかん、いよかん、いちごなどが減少したため、2％の減少となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

みかん　静岡県を中心に熊本県等から入荷し、前年同期比11％の増加となった。静岡県産の価格は保合となった。

あまなつかん　熊本県を中心に鹿児島県等から入荷し、前週比75％の大幅な増加となった。熊本県産の価格は弱含みとなった。

いよかん　愛媛県を中心に入荷したが、終盤に入り前週比46％の大幅な減少となった。愛媛県産「宮内伊代柑」の販売は10日頃まで、以降は「弥生紅」の販売となる見込。愛媛県産の価格は強保合となった。

はっさく　和歌山県を中心に愛媛県等から入荷し、前週比78％の大幅な増加となった。和歌山県産の価格は弱含みとなった。

不知火　熊本県、愛媛県等から入荷し、露地物の出荷がはじまったことから前週比57％の大幅な増加となった。熊本県産の価格は弱含みとなった。

せとか　愛媛県を中心に愛知県等から入荷し、前週比133％の大幅な増加となった。愛媛県産の価格は強保合となった。

清見　愛媛県を中心に和歌山県等から入荷し、前年同期比6％の増加となった。愛媛県産の価格は強保合となった。

りんご　青森県を中心に入荷したが、前週比3％の減少となった。徐々に中上位等級品の出荷が増えてきている。引き合いは前週同様に弱く、荷動きは鈍く、青森県産「ふじ」「王林」の価格はともに保合となった。

いちご　栃木県を中心に福岡県等から入荷した。3月に入り天候がよく気温も高い日が多いことから前週比31％の大幅な増加となった。いちご全体の出荷量は伸び悩んでおり、特に九州産の出荷量が少ないことから、引き合いは強い状態が続いている。価格は栃木県産「とちおとめ」、佐賀県産「いちごさん」、静岡県産「紅ほっぺ」は保合、福岡県産「あまおう」は強含みとなった。

アールスメロン　静岡県を中心に高知県等から入荷し、前週比15％の増加となった。静岡県産の価格は保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2023年3月第1週）