アールス下等級品多く弱保合

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2022年10月第4週（10月21日〜10月27日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量1,805t（前週比96％、前年同期比127％）。

日ごとの動き

前週比では、西洋なし、みかん、アールスメロン等が増加したが、くり、ぶどう、なし等が減少したため、4％の減少となった。

前年同期比では、かき、なし、くり等が増加したため、27％の増加となった。

市況は。

前週比では保合、前年同期比では弱保合となった。

品目別の動き

みかん　熊本県を中心に和歌山県等から入荷し、前週比8％の増加となった。極早生の価格は熊本県産が強含み、長崎県産が弱含みとなった。

りんご　青森県産「早生「ふじ」を中心に長野県産「シナノスイート」等が入荷したが、前週比13％の減少となった。価格は岩手県産「ジョナゴールド」は弱保合、青森県産「ふじ」は保合、長野県産「シナノスイート」は弱含みとなった。

なし　福島県、新潟県等から「新高」を中心に入荷したが、「新高」や「にっこり」の入荷量が徐々に減少しているため、前週比23％の減少となった。引き合いは弱く、福島県産「新高」の価格は弱保合となった。

西洋なし（ラ・フランス）は、山形県を中心に入荷し、前年同期比6％の増加となった。山形県産西洋なし（ラ・フランス）の価格は弱含みとなった。

かき　和歌山県を中心に奈良県等から「刀根」、福岡県、岐阜県等から「富有」、愛知県等から「次郎」が入荷したが、前週比3％の減少となった。かき全体の荷動きは鈍く、岐阜県産「富有」、愛知県産「次郎」、和歌山県産「刀根」はそれぞれ弱保合となった。

ぶどう　長野県を中心に入荷したが、前週比24％の減少となった。価格は長野県産「シャインマスカット」は保合、「巨峰」は強含み、岡山県産「ピオーネ」は弱含みとなった。

くり　茨城県を中心に入荷したが、前週比35％の大幅な減少となった。茨城県産の価格は強保合となった。

アールスメロン　静岡県を中心に茨城県等から入荷し、前週比4％の増加となった。下等級品が多いことから、静岡県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2022年10月第4週）