トマト、きゅうり東北ピーク了

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2022年8月第4週（8月19日〜8月25日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週4日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,218t（前週比81％、前年同期比94％）。

日ごとの動き

前週比ではさといも、さつまいも、ねぎ等が増加したが、レイシ（にがうり）、トマト、きゅうり等が減少し、19％の減少となった。

前年同期比ではオクラ、レイシ（にがうり）、いんげん等が増加したが、にんじん、かぼちゃ、たまねぎ等が減少したため、6％の減少となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で区々となった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷したが、天候不順で作柄がよくなく数量少なめで、前週比19％の減少となった。北海道産の価格は保合となった。

にんじん　北海道を中心に青森県等から入荷したが、北海道産が大雨の影響で品質低下して数量少なく、前週比23％の減少となった。数量の少なさから相場は上昇し、北海道産の価格は強保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷したが、岩手県産が雨の影響から数量少なめで、前週比17％の減少となった。数量潤沢で相場は下落し、群馬県産の価格は弱保合となった。

レタス　長野県を中心に群馬県等から入荷したが、長野県産など高冷地のものがピーク過ぎて数量減少し、前週比27％の減少となった。長野県産の価格は強保合となった。

はくさい　長野県を中心に入荷したが、前週比11％の減少となった。気温が幾分か下がり、月替わりを控えて量販店からの需要がやや回復し、長野県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に岐阜県等から入荷したが、北関東産が雨の影響で品質低下して数量少なく、前週比21％の減少となった。群馬県産の価格は保合となった。

ねぎ　茨城県を中心に北海道等から入荷し、前週比で5％の増加となった。高値反動もあり荷動き鈍化して相場は下落傾向で、茨城県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　福島県を中心に岩手県等から入荷したが、東北産がピークを過ぎたことに加え、中旬の大雨の影響もあり、前週比30％の大幅な減少となった。福島県産の価格は保合となった。

なす　群馬県を中心に栃木県等から入荷したが、曇雨天と気温低下により数量少なく、前週比26％の減少となった。荷動きはまずまずで、群馬県産の価格は保合となった。

トマト　北海道を中心に岐阜県等から入荷したが、東北産がピークを過ぎて減少傾向で、前週比32％の大幅な減少となった。北海道産の価格は強保合となった。

ピーマン　岩手県を中心に福島県等から入荷したが、前週比3％の減少となった。岩手県産の価格は強含みとなった。

じゃがいも　北海道を中心に茨城県等から入荷したが、北海道産は雨で滞っていた掘り取りが再開されるも、風乾作業に時間がかかるため出荷は多くなく、前週比13％の減少となった。北海道産の価格は保合となった。

たまねぎ　北海道を中心に兵庫県等から入荷したが、天候不順の影響で数量減少し、前週比26％の減少となった。北海道産の価格は保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2022年8月第4週）