いちじく倍増。なし他大幅増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2022年8月第3週（8月12日〜8月18日）の概況より。
開市日数は、今週4日、前週5日、前年3日。
1日平均入荷量は総量1,583t（前週比96％、前年同期比101％）。

日ごとの動き

前週比では、いちじく、なし、ネクタリン等が増加したが、みかん、すいか、すもも等が減少したため、4％の減少となった。

前年同期比ではりんご、なし等が減少したが、みかん、いちじく、すもも等が増加したため、1％の微増となった。

市況は、前週比で弱保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

みかん　佐賀県を中心に愛知県等から入荷したが、前週比53％の大幅な減少となった。旧盆明けからグリーンハウスみかん中心の販売になってきている。佐賀県産の価格は弱保合となった。

りんご　長野県を中心に入荷したが、前週比6％の減少となった。8月に入り東北豪雨の影響を受けた地区があることから、極早生の出荷量に減少傾向が見られる。長野県産「つがる」の価格は強保合となった。

なし　栃木県、千葉県等から入荷し、前週比48％の大幅な増加となった。栃木県産「幸水」の価格は弱保合となった。

もも　福島県を中心に山形県等から入荷したが、前週比19％の減少となった。旧盆前から引き合いは弱く、福島県産の価格は弱保合となった。

ネクタリン　長野県を中心に山梨県等から入荷し、前週比39％の大幅な増加となった。長野県産の価格は弱保合となった。

すもも　山梨県を中心に長野県等から入荷し、前週比7％の減少となった。旧盆前から引き合いは弱く、山梨県産の価格は弱含みとなった。

ぶどう　山梨県を中心に山形県等から入荷し、前週比33％の大幅な増加となった。旧盆前から入荷量は増えているものの、ぶどう全体の荷動きは鈍く、引き合いは弱いため、価格は山形県産「デラウェア」は弱含み、山梨県産「シャインマスカット、巨峰、ピオーネ」は弱保合、岡山県産「アレキサンドリア」は保合となった。

いちじく　愛知県、和歌山県等から入荷し、前週比96％の大幅な増加となった。愛知県産の価格は弱保合となった。

アールスメロン　静岡県、茨城県等から入荷したが、前週比6％の減少となった。入荷量が少ないため、旧盆前から荷動きはよく、引き合いが強い状況が続いており、静岡県産の価格は強保合となった。

すいかは山形県を中心に長野県等から入荷したが、前週比27％の減少となった。山形県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2022年8月第3週）