いちご三番果への端境で入荷少

東京都中央卸売市場(大田市場業務課)が発表した2022年4月第1週(4月1日〜4月7日)の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量1,108t(前週比108%、前年同期比87%)。

日ごとの動き

前週比では、キウイなどが減少したが、あまなつかん、はっさく、りんごなどが増加したため、8%の増加となった。

前年同期比では、不知火、河内晩柑、はっさくなどが増加したが、あまなつかん、キウイ、アンデスメロンなどが減少したため、13%の減少となった。

市況は前週比では強含み、前年同期比では強保合となった。

品目別の動き

あまなつかん 熊本県を中心に鹿児島県等から入荷し、前週比52%の大幅な増加となった。柑橘類全体の入荷量が少なく、気温が上昇していることから荷動きはよく、熊本県産の価格は強保合となった。

はっさく 和歌山県産の「木成り」を中心に入荷し、前年同期比3%の増加となった。和歌山県産の価格は強含みとなった。

不知火 熊本県、愛媛県等から入荷し、前週比11%の増加となった。熊本県産の価格は保合となった。

清見 愛媛県を中心に和歌山県等から入荷したが、前年同期比25%の減少となった。愛媛県産の価格は強含みとなった。

りんご 青森県を中心に入荷し、前週比15%の増加となった。前年に比べ貯蔵りんごの入荷量が少ないため高単価帯で推移しており、価格は青森県産「ふじ」「王林」ともに保合となった。

いちご 栃木県を中心に福岡県等から入荷した。2番果と3番果の端境があるため入荷量は少なく、前週比増減なしとなった。引き合いは週末に強くなってきており、価格は栃木県産「とちおとめ」、福岡県産「あまおう」、静岡県産「紅ほっぺ」は保合、佐賀県産いちごさん」は強保合となった。

アールスメロン 静岡県を中心に高知県等から入荷し、前週比12%の増加となった。静岡県産の価格は強保合となった。

こだますいか 茨城県を中心に群馬県等から入荷したが、前年同期比36%の大幅な減少となった。茨城県産の価格は保合となった。

主な農産物(果実)の市況(2022年4月第1週)

品目1日平均入荷量(t)前週比(%)前年同期比(%)取引品種産地単位(kg)価格
あまなつかん7515247せり熊本102,160
相対熊本102,295
はっさく33122103せり和歌山10-
相対和歌山102,700
河内晩柑39-104せり愛媛7-
相対愛媛72,376
不知火91111105せり熊本5-
相対熊本52,520
清見55-75せり愛媛10-
相対愛媛103,492
りんご23011580せりふじ青森104,514
王林青森104,579
相対ふじ青森103,866
王林青森104,342
いちご21710081せりとちおとめ栃木0.26300
あまおう福岡0.27346
いちごさん佐賀0.24-
紅ほっぺ静岡0.26-
相対とちおとめ栃木0.26283
あまおう福岡0.27333
いちごさん佐賀0.24356
紅ほっぺ静岡0.26294
アールスメロン911290せり静岡12,290
相対静岡11,987
アンデスメロン3-50せり熊本5-
相対熊本54,482
すいか47-58せり熊本15-
相対熊本15-
こだますいか13-64せり茨城8-
相対茨城84,176
キウイ105648せり愛媛3.6-
相対愛媛3.6-
入荷量は東京都中央卸売市場全体、相場は大田市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場大田市場業務課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/