アジ前週比倍増。中型は4割安

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2022年3月第4週(3月25日〜3月31日)の概況より。
30日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ10%の増加。
1日平均取扱数量は総量1,088t(前週比102%、前年同期比85%)。

このうち鮮魚類は600t(前週比110%、前年同期比102%)、冷凍魚類は189t(前週比101%、前年同期比58%)、塩干加工品は299t(前週比91%、前年同期比83%)。

日ごとの動き

3月25日(金) 週末の取引、入荷増で買い気は後退。カツオが強保合、サバが1〜2割上伸、イワシ、アジは保合、スルメは小動き、相場全体では小動き

3月26日(土) 休市前の取引、天候悪化で買い気は振るわず。アジが1〜3割下落、サバは2割反落、イワシは1〜2割下落、ブリは小甘い、スルメは強保合、相場全体では軟調

3月28日(月) 週明けの取引、入荷は増えたが買い気は幾分回復。カツオが1〜2割上伸、アジがしっかり、ブリが軟調、サバは小甘い、イワシは弱保合、スルメは保合、相場全体では小動き

3月29日(火) 休市前の取引、買い気はいまひとつ。スルメが3〜4割上伸、サバは堅調、アジは1〜2割上伸、カツオはしっかり、イワシ、メジは軟調、相場全体では堅調

3月31日(木) 休市明けの取引、年度末で買い気は振るわず。アジが2割続伸、イワシが強保合、スルメは1〜2割反落、カツオは軟調、サバは小動き、相場全体では区々

品目別の動き

アジ 中型が長崎、中小型が長崎や新潟を主体に入荷。前週に比べ数量は約2.2倍に増加し、価格は中型が4割安、中小型が0.5割強安。

サバ 三重を主体に入荷。前週に比べ数量は14%減少し、価格は0.5割強高。

イワシ 石川を主体に入荷。前週に比べ数量は7%減少し、価格はわずかに下落

スルメイカ 富山を主体に入荷。前週に比べ数量は6%減少し、価格はわずかに下落

カツオ 鹿児島を主体に入荷。前週に比べ数量は22%減少し、価格は2.5割弱高。

ムキカキ 7%減少し、三陸産の価格は1.5割強安。

主な水産物の市況(2022年3月第4週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ31.28477各地4,828
海外-
メバチ38.69081各地※冷凍2,372
アジ50.6215121長崎508
長崎ほか中小378
サバ38.286129三重302
イワシ25.69376石川313
スルメイカ8.99453富山994
冷スルメイカ2.6104186各地-
サンマ1.694107各地解凍-
カレイ1798102北海道400
青森ほかマコ648
北海道アカ508
北海道アサバ-
ハマチ11.57959鹿児島ほか野〆1,350
塩サケ17.383101北海道トキ-
北海道アキ896
タラ類10.378111岩手ほか-
宮城ぶわ-
カツオ17.17864鹿児島821
キンメダイ7.312276東京ほか1,771
ムキカキ7.69395三陸1,184
各地-
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/