レタス、はくさい産地シフトへ

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2022年3月第1週（3月4日〜3月10日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,372t（前週比123％、前年同期比97％）。

日ごとの動き

前週比でははくさい、だいこん、なましいたけ等が減少したが、じゃがいも、ブロッコリー、ほうれんそう等が増加したため、23％の増加となった。

前年同期比ではごぼう、じゃがいも、なのはな等が増加したが、だいこん、かぶ、たまねぎ等が減少したため、3％の減少となった。

市況は前週比で強含み、前年同期比で区々となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に神奈川県等から入荷したが、週中の降雨で入荷量が減少し、前年同期比で18％の減少となった。出回りが少ない太物は引き合いが強く、千葉県産の価格は前年同期比で強保合となった。

にんじん　徳島県、千葉県等から入荷し、前年同期比19％の増加となった。引き合いは落ち着いており、徳島県産の価格は前年同期比で弱保合となった。

キャベツ　愛知県を中心に千葉県等から入荷し、前週比2％の増加となった。全体量は多いながらも、量販店特売等の需要があり、愛知県産の価格は保合となった。

レタス　茨城県を中心に静岡県等から入荷したが、静岡県産が終盤に向かって数量減少し、前年同期比で6％の減少となった。茨城県産の価格は前年同期比で強保合となった。

はくさい　茨城県を中心に兵庫県等から入荷したが、茨城県産の秋冬作が終盤に向けて減少し、前週比14％の減少となった。数量減少により引き合いは強く、茨城県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県、茨城県等から入荷し、関東産が気温上昇で順調な出荷となり、前週比で18％の増加となった。潤沢な出回りで相場は下落し、群馬県産の価格は弱保合となった。

ねぎ　千葉県、埼玉県等から入荷し、前週比2％の増加となった。荷動きはまずまず良好で、千葉県産の価格は強含みとなった。

きゅうり　群馬県、千葉県等から入荷し、天候よく順調出荷となり、前年同期比で6％の増加となった。群馬県産の価格は前年同期比で強含みとなった。

なす　高知県を中心に入荷し、前週比8％の増加となった。荷動きはまずまず良好で、高知県産の価格は強含みとなった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷し、前週比4％の増加となった。気温上昇で需要が上向き、荷動きは良好で、熊本県産の価格は強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2022年3月第1週）