葉物に低温、干ばつ、雪の影響

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2022年2月第1週（2月4日〜2月10日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,429t（前週比99％、前年同期比101％）。

日ごとの動き

前週比ではごぼう、なす、キャベツ等が増加したが、にんじん、ねぎ、さといも等が減少し、1％の微減となった。

前年同期比ではほうれんそう、レタス、たまねぎ等が減少したが、ごぼう、さつまいも、ねぎ等が増加したため、1％の微増となった。

市況は前週比で強含み、前年同期比で区々となった。

品目別の動き

だいこん　神奈川県、千葉県等から入荷したが、低温により落ち着いた出回りとなっており、前年同期比で7％の減少となった。太物が少なく引き合いある中で、細物の引合いも増えてきており、神奈川県産の価格は前年同期比で強保合となった。

にんじん　千葉県を中心に埼玉県等から入荷したが、千葉県産がピークを過ぎて出荷減少傾向で、前週比8％の減少となった。千葉県産の価格は保合となった。

キャベツ　愛知県を中心に千葉県等から入荷し、前週比4％の増加となった。千葉県産は凍傷による品痛みが散見され、愛知県産に引き合いが移っており、愛知県産の価格は強保合となった。

レタス　静岡県を中心に長崎県等から入荷したが、低温や干ばつ、雪の影響で全体量少なく、前週比で5％の減少となった。数量減のため相場は上昇傾向で、静岡県産の価格は強含みとなった。

はくさい　茨城県を中心に群馬県等から入荷したが、前週比2％の減少となった。低温や雪の影響で他品目の引き合いが出てきたことで、はくさいの引合いもやや強まっており、茨城県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県、茨城県等から入荷したが、低温のため全体量少なく、前週比3％の減少となった。群馬県産の価格は弱保合となった。

ねぎ　千葉県、埼玉県等から入荷したが、埼玉県を中心に干ばつの影響があり、前週比7％の減少となった。全体量が落ち着いて荷動きが出てきており、相場は上昇傾向で、千葉県産の価格は強保合となった。

きゅうり　宮崎県を中心に千葉県等から安定的に入荷し、前週比で2％の増加となった。荷動きは良好で、宮崎県産の価格は強含みとなった。

なす　高知県を中心に入荷し、前週比11％の増加となった。荷動きは良好で、高知県産の価格は強含みとなった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷したが、熊本県産が作型によっては終盤を迎えて微減し、前週比2％の減少となった。需要は落ち着いており、熊本県産の価格は保合となった。

ピーマン　宮崎県を中心に高知県等から入荷したが、前週比1％の微減となった。特売需要と数量の少なさにより引き合いは強まり、宮崎県産の価格は強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2022年2月第1週）