年末に向け引き合い強まる傾向

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年12月第3週（12月17日〜12月23日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,982t（前週比103％、前年同期比97％）。

日ごとの動き

前週比ではトマト、なす、ブロッコリー等が減少したが、さといも、れんこん、かぼちゃ等が増加したため、3％の増加となった。

前年同期比では、かぼちゃ、ピーマン、きゅうり等が増加したが、れんこん、トマト、セルリー等が減少したため、3％の減少となった。

市況は前週比で強保合、前年同期比で区々となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に神奈川県等から順調に入荷し、前週比で15％の増加となった。年末に向けた需要から荷動きは良好で、千葉県産の価格は強保合となった。

にんじん　千葉県を中心に埼玉県等から順調に入荷し、前週比で7％の増加となった。年末に向けて引き合いが強まり、相場は上昇傾向で、千葉県産の価格は強保合となった。

キャベツ　愛知県を中心に千葉県等から入荷したが、前週比で6％の減少となった。年末に向けて引き合いが出てきており、愛知県産の価格は強保合となった。

レタス　静岡県を中心に長崎県等から入荷し、前週比で2％の増加となった。クリスマス需要期ではあるものの数量は多くなく、引き合いが強まり、静岡県産の価格は強保合となった。

はくさい　茨城県を中心に入荷し、前週比で増減なしとなった。茨城県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷したが、関東産が気温の低下で数量減少し、前週比で5％の減少となった。群馬県産の価格は弱保合となった。

ねぎ　茨城県を中心に埼玉県等から入荷し、前週比で2％の増加となった。茨城県産の価格は保合となった。

きゅうり　宮崎県、千葉県等から順調に入荷し、前週比で5％の増加となった。年末に向けて引き合いはまずまずあり、宮崎県産の価格は強保合となった。

なす　高知県を中心に入荷したが、高知県産、福岡県産が気温低下により数量減少し、前週比で9％の減少となった。高知県産の価格は保合となった。

トマト　熊本県を中心に愛知県等から入荷したが、前週比で11％の減少となった。年末に向けて引き合いが強まり、熊本県産の価格は強含みとなった。

ピーマン　宮崎県を中心に茨城県等から入荷し、前週比で5％の増加となった。荷動きは鈍く、宮崎県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年12月第3週）