東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年12月第1週(12月9日〜12月3日)の概況より。
8日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ7%の増加。
1日平均取扱数量は総量1,315t(前週比101%、前年同期比95%)。
このうち鮮魚類は633t(前週比107%、前年同期比101%)、冷凍魚類は299t(前週比88%、前年同期比97%)、塩干加工品は383t(前週比103%、前年同期比86%)。
日ごとの動き
12月3日(金) 週末の取引、買い一服から売れ行きはいまひとつ。アジ、イワシが小幅続落、サバ、カツオもやや値下がり、サンマ、ブリも入荷減ながら伸びを欠き、相場全体では小幅続落。
12月4日(土) 休市前の取引、休み前で買い気が上向いたこともあり、このところ鈍かった荷動きは好転。サバが値上がり、ブリは小高い、イワシも1割ほど値を戻し、相場全体では強保合。
12月6日(月) 週明けの取引、荷動きはいまひとつ。アジが2割下落、ブリは軟調、メジは弱保合、イワシは強保合、サバは小動き、相場全体では弱保合。
12月7日(火) 休市前の取引、買い気は依然低調。アジが小幅続落、メジは小高く、スルメ、カツオは堅調、イワシは強保合、相場全体ではしっかり。
12月9日(木) 休市明けの取引、潤沢な出回りで荷動きは引き続き低調。イワシが1〜3割下落、アジは小幅続落、スルメは軟調、メジは4〜5割続伸、相場全体では軟調。
品目別の動き
アジ 中型が長崎、中小型は佐賀を主体に入荷、前週に比べ数量は34%増加し、価格は中型が約4割安、中小型が約3.5割安。
サバ 北海道を主体に入荷、前週に比べ数量は4%増加し、価格は3割弱安。
イワシ 北海道を主体に入荷、前週に比べ数量は98%増加し、価格は約4.5割安。
スルメイカ 長崎や岩手を主体に入荷、前週に比べ数量は13%増加し、価格は1割強安。
カツオ 千葉を主体に入荷、前週に比べ数量は13%増加し、価格は3割弱安。
生サンマ 岩手を主体に入荷、価格は0.5割強安。
ムキカキ ほぼ変わらず、三陸産の価格は1.5割弱高。
主な水産物の市況(2021年12月第1週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 59.8 | 156 | 147 | 各地 | 生 | 5,360 |
海外 | 生 | 4,298 | ||||
メバチ | 51.7 | 92 | 74 | 各地※ | 冷凍 | 1,217 |
アジ | 54.8 | 134 | 120 | 長崎 | 中 | 421 |
佐賀 | 中小 | 378 | ||||
サバ | 41 | 104 | 118 | 北海道 | − | 356 |
イワシ | 7.9 | 198 | 1,129 | 北海道 | − | 626 |
スルメイカ | 4.5 | 113 | 29 | 長崎ほか | − | 1,296 |
冷スルメイカ | 4.5 | 122 | 237 | 各地 | − | - |
サンマ | 8.6 | 39 | 69 | 岩手 | 生 | 891 |
北海道ほか | 解凍 | - | ||||
カレイ | 23.9 | 148 | 141 | 北海道 | マ | 454 |
青森ほか | マコ | 810 | ||||
北海道 | アカ | 891 | ||||
北海道 | アサバ | 497 | ||||
ハマチ | 23.1 | 112 | 53 | 鹿児島ほか | 野〆 | 1,296 |
塩サケ | 21.7 | 101 | 94 | 北海道 | トキ | - |
北海道 | アキ | 691 | ||||
タラ類 | 31 | 105 | 101 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 7.7 | 113 | 110 | 千葉 | − | 929 |
キンメダイ | 6.3 | 143 | 121 | 静岡ほか | − | 2,095 |
ムキカキ | 16.1 | 100 | 98 | 三陸 | − | 1,953 |
各地 | − | - |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/