東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年11月第5週(11月26日〜12月2日)の概況より。
1日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ7%の減少。
1日平均取扱数量は総量1,301t(前週比108%、前年同期比93%)。
このうち鮮魚類は589t(前週比93%、前年同期比97%)、冷凍魚類は342t(前週比152%、前年同期比92%)、塩干加工品は370t(前週比105%、前年同期比88%)。
日ごとの動き
11月26日(金) 週末の取引、入荷が少なかったこともあり荷動きは順調。イワシが5割、カツオは1〜3割、サバは1〜2割それぞれ上伸、スルメは1〜2割反発、アジは高値反動から半値水準に下落、相場全体では上伸。
11月27日(土) 休市前の取引、入荷増で買い気は振るわなかった。サバが1〜3割反落、アジは弱保合、ブリは区々、メジ、サンマは小幅続伸、相場全体では弱保合。
11月29日(月) 週明けの取引、買い気は弱め。アジが1〜2割下落、ブリは軟調、カツオは弱保合、イワシはしっかり、サンマは強保合、相場全体では小甘い。
11月30日(火) 休市前の取引、月末市で買い気は低調。ブリが2割下落、アジは1割続落、イワシは軟調、スルメ、メジは堅調、相場全体では軟調。
12月2日(木) 休市明けの取引、月替わりも重なったが入荷増で荷動きはよくなかった。アジが3〜4割、ブリは小幅続落、イワシは2〜3割下落、 サバは強保合、相場全体では小幅下落。
品目別の動き
アジ 中型が長崎、中小型は新潟や三重を主体に入荷、前週に比べ数量は28%増加し、価格は中型が約1割安、中小型が4割高。
サバ 北海道を主体に入荷、前週に比べ数量は11%増加し、価格は約3割高。
イワシ 北海道を主体に入荷、前週に比べ数量は7%減少し、価格は3割高。
スルメイカ 青森や岩手を主体に入荷、前週に比べ数量は26%減少し、価格は約0.5割高。
カツオ 千葉や宮崎を主体に入荷、前週に比べ数量は44%減少し、価格は5割強高。
生サンマ 岩手や宮城を主体に入荷、価格は1.5割強高。
ムキカキ 4%減少し、三陸産の価格は1.5割弱安。
主な水産物の市況(2021年11月第5週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 38.3 | 82 | 109 | 各地 | 生 | 5,088 |
海外 | 生 | 3,347 | ||||
メバチ | 56.3 | 121 | 100 | 各地※ | 冷凍 | 1,223 |
アジ | 40.9 | 128 | 78 | 長崎 | 中 | 713 |
新潟ほか | 中小 | 594 | ||||
サバ | 39.3 | 111 | 124 | 北海道 | − | 497 |
イワシ | 4 | 93 | 49 | 北海道 | − | 1,156 |
スルメイカ | 4 | 74 | 22 | 青森ほか | − | 1,476 |
冷スルメイカ | 3.7 | 103 | 142 | 各地 | − | - |
サンマ | 21.9 | 70 | 116 | 岩手ほか | 生 | 963 |
北海道ほか | 解凍 | - | ||||
カレイ | 16.2 | 137 | 109 | 北海道 | マ | 454 |
青森ほか | マコ | 1,044 | ||||
北海道 | アカ | 1,274 | ||||
北海道 | アサバ | 540 | ||||
ハマチ | 20.7 | 100 | 44 | 鹿児島ほか | 野〆 | 1,296 |
塩サケ | 21.4 | 101 | 84 | 北海道 | トキ | - |
北海道 | アキ | 756 | ||||
タラ類 | 29.6 | 93 | 109 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 6.8 | 56 | 76 | 千葉ほか | − | 1,296 |
キンメダイ | 4.4 | 61 | 51 | 静岡ほか | − | 1,987 |
ムキカキ | 16.1 | 96 | 103 | 三陸 | − | 1,728 |
各地 | − | 1,944 |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/