東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年11月第1週(10月29日〜11月4日)の概況より。3日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ5%の増加。1日平均取扱数量は総量1,374t(前週比114%、前年同期比97%)。
このうち鮮魚類は674t(前週比105%、前年同期比104%)、冷凍魚類は330t(前週比152%、前年同期比90%)、塩干加工品は369t(前週比108%、前年同期比91%)。
日ごとの動き
10月29日(金) 週末の取引、需要が期待されたが買い一服から全般に売れ行きは鈍かった。サンマ、アジが小幅続落、サバは2割ほど下落、イワシ、スルメも幾分値を下げ、相場全体では小幅続落。
10月30日(土) 休市前の取引、月末が近く買い気は鈍かった。スルメが2割反発、アジ、カツオは強保合、ブリは小安く、サバは小甘い、相場全体では強保合。
11月1日(月) 週明けの取引、月替わりも重なり買い気は幾分上向き。サバが1〜3割上伸、スルメは1〜2割続伸、ブリは1〜2割反発、アジは1〜2割下落、カツオは軟調、相場全体では堅調。
11月2日(火) 休市前の取引、荷余り感から買い気は後退。サバが2割反落、アジは1〜2割続落、イワシ、メジは軟調、ブリは弱保合、サンマは区々、相場全体では軟調。
11月4日(木) 休市明けの取引、買い気は幾分上向き。カツオが2〜5割上伸、サンマは堅調、アジ、メジは強保合、サバは2〜3割続落、ブリは小動き、相場全体では強保合。
品目別の動き
アジ 中型が鳥取や長崎、中小型は新潟を主体に入荷、前週に比べ数量は77%増加し、価格は中型が約4.5割安、中小型が約4割安。
サバ 青森を主体に入荷、前週に比べ数量は41%増加し、価格は2割強安。
イワシ 北海道や宮城を主体に入荷、前週に比べ数量はほぼ変わらず、価格は1割強高。
スルメイカ 長崎を主体に入荷、前週に比べ数量は16%減少し、価格は1割弱高。
カツオ 宮城を主体に入荷、前週に比べ数量は6%減少し、価格はほぼ変わらず。
生サンマ 岩手や宮城を主体に入荷、価格は約1.5割安。
ムキカキ 5%増加し、三陸産の価格はほぼ変わらず。
主な水産物の市況(2021年11月第1週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 43.5 | 105 | 101 | 各地 | 生 | 3,961 |
海外 | 生 | 3,421 | ||||
メバチ | 49.3 | 123 | 98 | 各地※ | 冷凍 | 1,183 |
アジ | 56 | 177 | 147 | 鳥取ほか | 中 | 454 |
新潟 | 中小 | 330 | ||||
サバ | 37.1 | 141 | 136 | 青森 | − | 378 |
イワシ | 12.9 | 100 | 79 | 北海道ほか | − | 367 |
スルメイカ | 8.6 | 84 | 48 | 長崎 | − | 1,357 |
冷スルメイカ | 2.5 | 100 | 11 | 各地 | − | - |
サンマ | 25.7 | 97 | 51 | 岩手ほか | 生 | 1,145 |
北海道ほか | 解凍 | - | ||||
カレイ | 8.5 | 105 | 113 | 北海道 | マ | 513 |
青森ほか | マコ | - | ||||
北海道 | アカ | 972 | ||||
北海道 | アサバ | 613 | ||||
ハマチ | 12.6 | 111 | 35 | 鹿児島ほか | 野〆 | 1,350 |
塩サケ | 21.3 | 70 | 96 | 北海道 | トキ | - |
北海道 | アキ | 756 | ||||
タラ類 | 27.6 | 101 | 143 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 20.3 | 94 | 94 | 宮城 | − | 767 |
キンメダイ | 5.8 | 129 | 72 | 静岡ほか | − | 1,793 |
ムキカキ | 10.3 | 105 | 87 | 三陸 | − | 2,069 |
各地 | − | - |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/