みかん極早生から早生へシフト

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年10月第4週（10月22日〜10月28日）の概況より。開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。1日平均入荷量は総量1,423t（前週比92％、前年同期比88％）。

日ごとの動き

前週比では、西洋なし、なしなどが増加したが、ぶどう、かき、くりなどが減少したため、8％の減少となった。

前年同期比ではなし、西洋なし、アールスメロンなどが増加したが、くり、りんご、かきなどが減少し、12％の減少となった。

市況は前週比、前年同期比で強含みとなった。

品目別の動き

みかん　熊本県、長崎県を中心に和歌山県等から入荷したが、前週比10％の減少となった。極早生の入荷は少なくなり、早生が始まりる。極早生の価格は熊本県産で保合、長崎県産で強保合となった。

りんご　青森県産「ふじ」を中心に入荷したが、前週比3％の減少となった。価格は岩手県産「ジョナゴールド」、青森県産「ふじ」で保合、長野県産「シナノスイート」で強含みとなった。

西洋なし　山形県、青森県等から入荷した。山形県産「ラ・フランス」の出荷が始まり、前週比117％の大幅な増加となった。山形県産の価格は保合となった。

かき　和歌山県、福岡県を中心に入荷したが、前週比22％の減少となった。価格は福岡県産「富有」で弱含み、和歌山県産「平核無」は引合いがあり強保合、和歌山県産「刀根」で保合となった。

ぶどう　長野県、岡山県等を中心に入荷したが、入荷量が徐々に減少しており、前週比28％の減少となった。価格は長野県産「シャインマスカット」で強保合、長野県産「巨峰」で弱含み、岡山県産「ピオーネ」で保合となった。

くり　茨城県を中心に長野県等から入荷したが、前週比6％の減少となった。貯蔵物が少なく引合いが強いため、茨城県産の価格は強保合となった。

アールスメロン　静岡県を中心に茨城県等から入荷したが、前週比4％の減少となった。静岡県産の価格は保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2021年10月第4週）