西洋なし増。全体量は14％減

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年10月第3週（10月15日〜10月21日）の概況より。開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。1日平均入荷量は総量1,554t（前週比86％、前年同期比85％）。

日ごとの動き

前週比では、西洋なしなどが増加したが、くり、なし、ぶどうなどが減少したため、14％の減少となった。

前年同期比では西洋なし、ぶどう、なしなどが増加したが、くり、りんご、みかんなどが減少し、15％の減少となった。

市況は前週比、前年同期比ともに区々となった。

品目別の動き

みかん　熊本県、長崎県を中心に和歌山県等から入荷したが、前週比6％の減少となった。極早生の価格は熊本県産で弱含み、長崎県産で弱保合となった。

りんご　青森県産「ふじ」を中心に入荷したが、前週比15％の減少となった。岩手県産「ジョナゴールド」の価格は弱保合、青森県産「ふじ」、長野県産「シナノスイート」の価格は保合となった。

なし　福島県、新潟県等から入荷したが、前週比35％の大幅な減少となった。福島県産「新高」の価格は弱含みとなった。

かき　和歌山県、奈良県を中心に入荷したが、前週比17％の減少となった。価格は福岡県産「富有」で強保合、和歌山県産「平核無」で保合、和歌山県産「刀根」で弱含みとなった。

ぶどう　長野県、岡山県等を中心に入荷したが、入荷量は減少傾向になっており、前週比27％の減少となった。長野県産「シャインマスカット」「巨峰」、岡山県産「ピオーネ」の価格はともに保合となった。

くり　茨城県を中心に長野県等から入荷したが、前週比44％の大幅な減少となった。貯蔵の出荷に入り、入荷量が少なくなっている。茨城県産の価格は保合となった。

アールスメロン　静岡県を中心に茨城県等から入荷したが、前週比比15％の減少となった。茨城県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2021年10月第3週）